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補助呪文
補助呪文には大きく分けて『敵側に使用するもの』と『味方側に使用するもの』の二種類が存在する。
どちらの方が強いか優劣はつけがたいが『味方側に使用するもの』は100%成功するという仕様があるので、どちらでも良い状況なら『味方側に使用するもの』を優先的に使ったほうが良い。
反対に『単体で出現するボスタイプ』のモンスターには『敵側にしようする』タイプのものが突き刺さることが多い。この場合は『成功率』が重要になるので、ボスに挑む前には相手の耐性を確認しておくと良いだろう。
状態異常付与系
名前のとおり、相手に使用することで状態異常に陥れる呪文。直接的に敵を排除するわけではないが、相手と使用する補助呪文を選べば少ないコストで足止めができるので使いこなすと強力である。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
敵グループを『幻惑状態』にしてしまう状態異常付与呪文。この状態になると命中率が3/8まで低下してしまい、ほとんど攻撃が当たらなくなってしまう。
成功率は結構高めに設定されているようで、後半でも魔獣などの『生物』タイプの相手には結構命中する。しかし単純な打撃を繰り返してくる相手にはあまり効かず、雑魚戦にはあまり向かない。
一方で、やまたのおろち01、やまたのおろち02、バラモスにに70%で命中、打撃一辺倒のバラモスゾンビにも25%で命中するので、ボス戦で成功させたときの見返りが非常に大きい補助呪文となっている。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
敵グループを『眠り状態』にしてしまう状態異常付与呪文。眠りは数ターン持続するという仕様があり、味方二次補助呪文を掛けたり、あるいは回復をおこなったりと体勢を立て直すときに便利である。
眠るというフレーバーからか、上記のマヌーサと同じく『生物』タイプのモンスターに有効なことが多く、反対にゾンビ系などにはあまり効果が無いという特徴がある。
後半でも強耐性止まりの相手が多く、かなり頼れるのは間違い補助呪文である。『ねむりのつえ』や『ようせいのふえ』でも代用可能なので、手持ち無沙汰な味方いるなら積極的に使わせよう。
ボスではバラモスに効果があることが有名で、打撃で目覚めないSFC版などでは4人で浴びせ続けて倒す方法がRTA等でも採用されている。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
敵グループの『素早さを低下させる』状態異常付与呪文。低下量は初期値の100%であるため、成功さえさせれば相手の素早さは0にすることができる。
しかし行動順を操作したいのであれば敵の耐性に影響されない『ピオリム』があり、基本的にこちらを使ったほうが安定感が高い。
一応『まだらくもいと』を使用することでも同じ効果を得られるが、そこまでして使いたいものでもないと言えるだろう。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
敵グループの『呪文を封じ込める』状態異常付与呪文。当然ながら、使用対象が呪文を使わない相手に使っても無意味なので『より相手を選ぶ』補助呪文と言える。
ゲーム後半にになるにつれて命中率が下がるイメージがあるが別にそんなことは無く、バルログ、サタンパピー、メイジキメラ、まおうのかげ辺りには70%の確率で命中するため十分に使用価値はある。
ボス戦でもバラモスに有効なので有名な話で、『イオナズン』『メダパニ』を封じた上で『バシルーラ』も無駄打ちさせられるので命中さえさせれば極めて有効である。
『まふうじのつえ』を道具使用した時にも同様の効果があるので、素早い盗賊や武闘家に持たせておくと地味ながら良い仕事をしてくれる。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
敵一匹を『こんらん状態』にする状態異常付与呪文。こんらん状態は命令を聞かなくなり、持っている攻撃手段を味方に向かってランダムに繰り出すようになるので極めて強力。
治療方法が機種によって異なり、パーティアタックが採用されている機種は『パーティアタックを選択して叩いた時のみ』正気に戻すことができる。それ以外の機種は眠りと同じく打撃を喰らった時に高確率で正気に戻る。
モンスターの打撃の計算式には最低ダメージ保障(攻撃力の10%程度?)が存在しているため、敵同士を同士討ちさせればメタル系のモンスターでも一撃で倒すことができる。
バラモスが使用してくることでも有名で、これを被弾してしまうとパーティアタックが無い機種ではバラモスに殴って正気に戻してもらう必要があるので、先手を打ってマホトーンを使うのが安定策となっている。
『どくがのこな』や『ゆうわくのけん』を使用することでも同じ効果が得られる。メタル狩りに便利だが、どくがのこなは310ゴールドと高価なため、財政破綻しないように注意したい。
消滅系
敵を『戦闘から離脱させる』補助呪文。ザキ系と違って撃破をしていないからか、経験値やごーるふぉを貰えないという特徴がある。
とは言っても別にザキ系の下位互換と言わけではなく、消費MPが少なくて済んだり、成功率が高く設定されていたりするので、十分に差別化は図られていると言える。
ちなみに戦闘から離脱させても盗賊の『盗み判定』は行われているため、バシルーラを使う際などには覚えておくと良いだろう。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
敵グループを聖なる光で包み込んで異空間に消し去る補助呪文。こう書くと物凄い高貴な呪文に聞こえるが、習得レベルや消費MPを考えると割と初歩的な聖職者の呪文のようである。
他作品と異なり、本作では耐性持ちの相手が非常に多く、実用的に使える相手と言えば命中率100%『スカイドラゴン』程度に留まるだろう。
『サタンパピー』と『ばくだんいわ』は下記のバシルーラに完全耐性を持つため、こいつらを消し去りたい場合は二フラムの出番である。強耐性なので手間がかかるが、幸い消費MP1なので何とかなるだろう。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
二フラムが『神聖な力』で力で去っているのに対し、こちらは名前のとおり物理時に吹き飛ばしているようである。味方が喰らった場合はルイーダに戻っているので面倒だが迎えに行こう。
二フラムと比べると対象が1匹になった上に消費MPが7倍になっているなど良いところなしだが、有効な相手が異様なまでに多く、雑魚敵で完全耐性なのは『メタル2匹』『おどるほうせき』の超耐性グループ以外だと『サタンパピー』と『ばくだんいわ』のみである。
隠しダンジョンの相手も命中率25%の『ダークトロル』除けば弱耐性以下の連中だらけなので、上手に活用すると隠しダンジョンの探索が快適に行える。
だいまじん狩りの際、マドハンドの左側に居る相手をこれで吹き飛ばすと呼び出された『だいまじん』がコマンドの一番上に固定されると言う仕様があるので、上手く利用すると良いだろう。
ルカニ系
相手の守備力を下げる呪文。他のナンバリングだと『初期値の○○%』と言う計算式になっていることが多いが、本作のルカナンはやや異なり若干変則的である。
物理攻撃のダメージを増やす手段はバイキルト以外ではこの『ルカニ系』しか存在しないため、対ボス戦では勝敗を決定づけることがあるほど重要な補助呪文となっている。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
敵1匹の守備力を『初期値の100%』の数値を減少させる補助呪文で、性能で言うと後年の作品とほぼ一緒である。
対象が単体と言うこともあって基本的にはボス戦用の補助呪文で、地上世界のボスであれば命中率25%のボストロールを覗いて弱耐性以下で有効である。
特に『やまたのおろち』などは暴れ始める前に速攻で撃破するというのが攻略法の一つなので、僧侶系のキャラがいるのであれば積極的に使っていきたい。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
ルカニの対象がグループになった変形版かと思いきや、守備力の減少量が『現在値の50%』となっている点で異なる。
この違いは意外と大きく、例えばスクルト強化後のカニ軍団相手であれば少ない手数で相手の守備力を下げることができるし、裏を返せばボストロール戦などで味方のスクルト強化後にこれを喰らうと被害が非常に大きい。
反対にこれを連打しているだけでは守備力0まで下げるのが困難だったりするので『現在値を参照値にする』と言うのは一長一短だと言える。
『くさなぎのけん』を道具使用することで同じ効果が得られる。カニ軍団や、スクルトとマホカンタを使う上に素早いガメゴンロードを相手にするときに便利なので、勇者や戦士に持たせて積極的に使っていこう。
スカラ系
味方の守備力を上昇させる呪文で、これの有無でボス戦の難易度が大幅に変わると言っても良い、補助呪文の優等生的存在。
本作の場合は上限値が守備力1023までとゆるめだが、モンスターからの打撃は攻撃力の10%程度の最低ダメージ補遺相があるせいで、中盤以降の相手からの被弾はどうやっても1にできない点は覚えておこう。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
味方一人の守備力を『初期値の100%』上昇させる補助呪文。非常に強力ではあるが、仲間一人にしか効果が無く、また初期パーティを4人で組むことが多い本作だとちょっと微妙である。
一応魔法使いLv4と言う早い段階で覚えるため、頑張れば『いざないの洞窟』でも活用が出来るが、恐らく戦闘終了後に薬草を使ったほうが簡単である。
一見これがあればカンダタを簡単に倒せるように思えるが痛恨の一撃には無力なので意外と厳しい。そのためカンダタ01は手早く守備力を上げられるスクルト習得後に挑んだ方が賢明だろう。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
味方全体の守備力を『初期値の50%』上昇させる補助呪文。本作最初のボスであるカンダタ01から大活躍補助呪文界のカリスマ的存在である。
中盤以降のボスは打撃以外の攻撃手段も増えてくるが、それでも打撃が痛いためその使用用途に変わることは無い。
とは言え『いてつくはどう』を頻繁に使ってくる『ゾーマ』や『しんりゅう』相手には流石に使う意味はなくなってくるので、素直にフバーハとバトン立ちすると良いだろう。
味方強化系
状態異常付与系と異なり、こちらは『味方に使用する呪文』である。100%成功するという仕様があり、こちらで済む場合は基本的にこちらを使ったほうが安定性が高い。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
味方全体の素早さを『初期値の100%』上昇させる補助呪文。早い話をこれを使えば素早さ2倍で動けるというわけである。
ボス戦で使えばほぼ先制が間に合うようになり、回復の安定性が格段に上昇する。ベホイミ以外でボス戦に『僧侶が必要』と言われる理由の一つとして、このピオリムの存在は大きい。
味方にブーメラン系の使い手が多い場合、これを使うことで次ターンに先制率が飛躍的に上昇するため、間接的にパーティの攻撃力向上に使うことも出来るので、編成次第で上手に使っていきたい。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
味方全体を不思議な衣で包み込んでブレス系のダメージを2/3に軽減する呪文。リメイクの際に装備品と重複するようになって使い勝手が上昇した。
バラモスの『はげしいほのお』に対抗する手段はリメイク以降は『ドラゴンシールド』かこれ以外存在しないことから、ドラゴンシールドを装備できないキャラにとっては防御以外で唯一ブレス系のダメージを減らせる手段となっている。これがあればバラモスにダメージレースを挑んでも正面突破で倒せるだろう。
ゾーマに比べると『しんりゅう』は凍てつく波動の頻度が低いこともあって、ベホマズン節約のために使用する価値は十分にあると言える。状況次第だが、勇者のMPが不足している場合は導入を検討しても良いだろう。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
味方一人の通常攻撃の『最終ダメージ』を2倍にしてしまう強力な補助呪文。本作の補助呪文で直接的に打撃ダメージを上昇させる唯一の呪文でもある。
相手の守備力を下げる『ルカニ系』と組合わせて使うと強力で、非力な魔法使いだったとしても装備品次第ではバラモスに打撃で100ダメージを狙える。
本作のボスは上記のバラモスもそうだが、攻撃のムラが非常に激しいことが多いことも、短時間で戦闘を終えることができるこの呪文の価値を相対的に引き上げている。
属性を考えずにパーティの攻撃性能を上げることができるため、雑魚戦でも使用価値がある。素早い魔法使いであれば先制も取りやすく、活用した人も多いと思われる。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
味方一人を『マホカンタ状態』にする補助呪文。マホカンタ状態になると敵味方問わず呪文を跳ね返すようになるが、自身が自身に使用した呪文は普通に効果を発揮する。
魔法使いが習得した場合はアレフガルド到着までは回復手段が『やくそう』のみとなってしまい不安が残るが、賢者であれば自身にホイミ系を撃てるので普通に『防御呪文』として使用できる。
『さざなみのつえ』を道具使用することでも同様の効果がられる。時期的に僧侶が居ない可能性があるが、いる場合は賢者と同じく純粋な『防御呪文』として使えるのだが、残す相手がゾーマやしんりゅうだけの状態なので、有効活用は難しいだろう。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
味方全体を『アストロン』状態にして、あらゆる攻撃をやり過ごす。後年の作品では習得は中盤以降のことが多いが、本作の場合は勇者Lv12とかなり早い段階で習得できる。
恐らく『敵モンスターのMPを枯らす』ことを想定していたと思われるが、本作はまじ(MP24、ベギラマ4発分)を筆頭に最大MPが高い連中が多く、これを1回使用する程度ではMPを枯らせない相手が多い。
一方で、ローテーションで行動してくる『バラモス』の激しい炎をスキップする時には便利である。いずれにせよ消費MPが重く、そこまで気軽には使えないので無駄撃ちに注意しておきたい。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
対象のMPを奪い去って吸収して自分のものにしてしまう補助呪文。後年の作品だとベースレベルの上昇に伴って性能が上がることが多いが、本作の場合は5~10の固定吸収である。
使い方として『自身のMPを補給する』と言う使い方の他に『相手のMPを枯渇させる』と言う使い方もあり、例えば『ミミック』相手に100%成功することから、ピオリムで先制を取れるようにしておけば完封勝ちも容易い。
ネクロゴンドの洞窟は非常に長丁場と言うこともあって活躍の機会が多かったが、リメイク版以降は薬草ドカ食いで間に合うようになってしまい、MP補給呪文としての価値は少々薄れてしまった。
その他
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MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
仲間一人に変身する呪文。細かい仕様で成り立っているので先に整理しておくと以下のような感じになる。
- 使用可能呪文がコピー先のキャラと同一になる
- 最大HP、最大MPはコピーされない
- 装備品の耐性、攻撃範囲はコピーされない
- 持っている道具は変化しない
- コピー先が受けている状態異常はコピーされない
- コピー先がバイキルト状態でもコピーされない
- 自身がバイキルト状態で他の誰かをコピーした場合、自身のバイキルトは維持される
- 守備力はコピー先の初期値になる
- 素早さはコピー先の初期値になる
- SFC版の場合、コピー先の会心の一撃確率(武闘家)はコピーされない
- スマホ版以降の場合、コピー先の会心の一撃確率(武闘家)はコピーされる
上記の仕様から、はやぶさのけんを持たせて攻撃力の高いキャラに変身することで、攻撃力の高い2回攻撃キャラを作ることができる。バイキルトを掛けた時の破壊力は『メラゾーマ』を凌ぎ、運次第ではしんりゅう15ターンも十分に達成可能である。
それ以外でもだいまじん狩りに活用できたり、隠しダンジョンの回復ポイントを利用してギガデイン4連打狩りができたりと独自性が非常に高いので、色々試してみると面白いだろう。
MP | 範囲 | 属性 | |||
使用効果 | 敵使用時 | ||||
習得職業 | |||||
『使用すると何が起こるのか分からない』ことでお馴染みの呪文。実際は以下の17パターンの内からランダムで一つ効果が選択される仕組みとなっている。
- 何も起きない
- 山彦となってこだました(何も起きない)
- 最大HPが高い順に強制並び替え
- 味方一人にベホイミ
- 味方全体にベホマラー
- 味方全体の麻痺回復
- 味方全体にザオリク
- 味方全体の攻撃が会心の一撃になる
- 敵全体が1ターン行動不能
- 敵全体のMPを奪って吸収する
- 敵全体が砕け散って戦闘終了(経験値、ゴールド、アイテム全て貰える)
- 敵全体が去って行って戦闘終了(ゴールドとアイテムのみ貰える)
- 敵全体が逃げ出して戦闘終了(何も貰えない)
- 敵味方が全員眠る
- 敵味方が全員混乱する
- 敵味方全員補助呪文解除、呪文使用不可
- 使用者だけ3ターン動けるようになる
なおバランス調整ためか、ボス戦では①~⑦までの効果しか発生しないようになっている。
はぐれメタル狩りに有効な効果があるものもあるが、消費MPの割りに大きく期待値が上がるようなものでもないので扱いが難しいと言える。
レベル上げをしたいのであれば、素直にだいまじん狩りをした方が安全かつ確実な成果が得られるのだが、博打好きな人は試してみても良いかもしれない。