タクティクスオウガ攻略・分析
石ゴーレムで黒ランスに挑んでみた
コラム石ゴーレムでバルバスに挑んでみたではバルバスに返り討ちにあってしまったゴーレムだが、バルバス以上に強い黒ランス相手では善戦することすらも厳しいことが予想された。
そこで説得時についでに予備に勧誘しておいたアラインメントNの風ゴーレムとタッグを組ませて戦いを挑むことにした。なお検証の趣旨を守るために、人形支援効果は4重までと言う点はバルバス戦と共通させておいた。
相手はバルバスですら正面からぶつかることが出来ないいわゆる番長格の強敵である。バルバス戦では後れを取ったが、今度は二人体制なので守護神の名誉のためにも健闘を願わずにはいられない。
なお、バルバス戦と同じくこのページにも多数のジョーク要素が入っているので、その点を承知の上で閲覧していただけたら幸いである。
ステータスを比較してみる
お馴染みとなった戦闘前の事前比較を行っておくことにする。黒ランスの凄まじいステータスの高さは周知の事実ではあるが、この怪物級のステータスを持つ相手に2匹のゴーレムがどこまで迫れるかについてが今回の検証の趣旨と言うことになるだろう。
クラス名 | HP | MP | ST | VI | IN | ME | AG | DE | LU |
Lv28バルバス (参考) |
358 | 226 | 222 | 194 | 168 | 190 | 207 | 170 | 54 |
Lv28黒ランス | 374 | 261 | 221 | 216 | 236 | 241 | 235 | 246 | 70 |
Lv28石ゴーレム | 192 | 0 | 273 | 192 | 125 | 201 | 91 | 96 | 50 |
両ユニット差 | 181 | 261 | -52 | 24 | 111 | 40 | 144 | 150 | 20 |
バルバスとの比較でもかなり厳しい印象を受けた守護神だが、黒ランス相手では当然絶望感が増している。AGIの差が144、DEXの差が150もあり、同レベルであることを疑ってしまう数値差だろう。
なお、黒ランスのエレメントは石トカゲで検証した時と同じで炎であった。石ゴーレムがアラインメントCでエレメントが風であることから、お互いのダメージが属性RESの5%分ずつ増えていたことを併記しておくべきだろう。
今回はバルバス戦と違って自陣は2人体制である。そのためゴーレム2匹の連係プレイの質が勝敗の鍵を握ることが当然ながら予想される
バケツ騎士たちを全員石化させた上で、黒ランスをゴーレム2匹+ウォーロック4人で取り囲むというフェアプレーの精神が満ち溢れる環境の中で、黒ランス1人vsゴーレム2匹と言うタイマン戦の火蓋が切って落とされた!
∩(´・ω・`)∩いくぞおおおお!
実際に戦ってみた。
と言うわけで殴り合ってみた。相手は剣を装備しているから素手で挑んで負けたとしてもセーフ理論を胸に石ゴーレムの善戦を願った。
石ゴーレム → 黒ランス(最大HP374)へのダメージ41(黒ランスの最大HPの約11%ダメージ)
※命中率は正面、側面、背後の順番でそれぞれ1%、17%、42%
※分かりやすく表記すると、正面からのダメージ期待値は黒ランスのHPの約0.11%程度
黒ランス → 石ゴーレム(最大HP192)へのダメージ94(石ゴーレムの最大HPの約49%ダメージ)
※命中率100%
結論の部分を先に書いてしまうと、連係プレイとか頭数でゴリ押すとか、そんな事が言える次元ではなかった。正面からの攻撃で黒ランスを倒そうと思ったらゴーレム2匹では全く足りず、最低でも455匹ほどゴーレムを連れてこなければならない。ペルプメッセージの表現を借りれば、デステンプラーの戦闘力は4重の支援を受けたゴーレム455匹分に匹敵する。
今回用意した環境では、石ゴーレムはギリギリで黒ランスの攻撃を2回耐えることが出来ていたが、仮にアラインメントCの水ゴーレムだった場合は属性RES5%相当のダメージが増えてしまい、ギリギリ2回の攻撃で倒されてしまう事がわかる。
散々な結果ではあるが、今回は偶然にも黒ランスに最大の打点を持ちつつ、黒ランスの攻撃を1回多く耐えることが出来る組み合わせだったわけで、要するに石トカゲの時と同じく、これでもプレイヤー側が最大限有利な組み合わせだったわけである。
バルバス戦では、石ゴーレムのほうが石トカゲよりも優れた耐久力を発揮していたのだが、黒ランス戦に関して言えば大して差のない結果になってしまった。原因はLUK差であると断言してしまって間違いないだろう。
ゴーレムのようにダメージレースの数値自体を小さくして攻撃を耐え、ヒーリングの回復量で戦線を維持するように設計されているユニットにとって、20もの固定ダメージが乗ることは致命的だったというわけである。
検証の感想
前回の石トカゲでの検証でもLUK差の影響の大きさを痛感されられたが、石ゴーレムの場合はその影響がより顕著な形で表れてしまった。ユニットのデザイン上、固定ダメージ系に極めて弱いのが露呈してしまった感がある。
初期HP30、初期VIT30、基本成長値5と言うことで、計算上ライフフォース4発で丁度倒されてしまう。ワードオブペインなどにもかなり弱い。反面単純な物理攻撃に対してはかなり強く、アラインメントLの地ナイトのバルダーソードの一撃を被ダメージ1にまで抑えるという健闘も見せた。
結論を書くと、ゴーレムは特性上、同格以下の相手の物理攻撃には結構強いが、属性武器持ちや格上相手だと途端に弱くなると言える。後半の暗黒騎士などは高LUKな上に強力な属性武器を持っていることもあって、活躍するのはかなり厳しい。
繰り返し記載しておくが、これらの検証は4重の支援効果を受けたゴーレムで行われたものである。体感的には言霊石を4つ持った状態くらいがユニットとして丁度良い強さだったので、ゴーレムに興味が湧いた人には食わず嫌いをせず、是非ともその微妙な強さを楽しんで欲しいものである。