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移動系呪文

 名前のとおり『移動中』に使用することを目的としてデザインされている呪文の一覧をここで解説していく。

 システム上『呪文』と言うことになっているが、リメイク版で追加されたものに関して言えばドラクエ6の特技からの輸入品である。

 戦闘には使えない地味なものが多いものの、快適にダンジョン探索を行えるようになるものもあり、意外と軽視できない呪文たちが揃っている。

 

基本移動系

 名前のとおり、純粋に移動を目的として使用する呪文で、全てFC版から登場している。勇者だけでも最低限は覚えられるが、最大MPが不足しやすい点には注意が必要だろう。

 

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 作品によって微妙に仕様が変わることがあるが、概ね『一度行ったことがある場所にワープできる』呪文として認識しておけば間違いない呪文。また、ダンジョン内では使うことができないのも概ね共通だろう。

 勇者がLv7で習得できるがこのレベル帯は補正無しで最大MPが20程度しかなく、ルーラを少し使っただけですぐにMPが枯渇してしまう。

 ほどなくして魔法使いも習得するので、移動時のルーラはMPに余裕がある魔法使いで行うことになるだろう。なお、MP切れやルーラ習得者が棺桶送りになったときに備え、『キメラのつばさ』を多少は袋に放り込んでいたほうが良い。

 ちなみにスマホ版以降は消費MPが1に変更されたようで、勇者でも気軽にルーラを使っていけるようになっている。

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 上記のルーラがダンジョン内では使用できないため、ダンジョンから脱出して町に戻るには、一度このリレミトを使用して地上に戻ってからルーラを使う必要がある。

 これを勇者でやろうとするとMP16を確保する必要があり、時期にもよるが勇者のMPをほとんど使用できなくなってしまうことも少なくない。

 それゆえに上記のルーラと同じく、魔法使いが習得した後は使用者を魔法使いに切り替えたほうが良い。タフガイ魔法使いなら時期次第では勇者よりも硬いので大丈夫だろう。

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 勇者のみが習得できる呪文で、自身より弱いモンスターの出現を抑止できるようになる。『自身よりも弱い』と言う定義は、戦闘キャラのレベルがエリアレベルの5以上高いか否かで判定される。

 エリアレベルは『そこで出現するモンスターの中で一番設定レベルが高いモンスター』なので、仕様で言えばFC版とほぼ変わらないと言える。

 消費MPが勇者で使うにはやや重いコストなので、気になるのであれば『せいすい』を使って代用すると良いだろう。

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 使用すると『毒沼』などのダメージ床のダメージを無効化できる呪文。前作ドラクエ3では1マスで30と言う驚愕のダメージを受けたので仕様は必須だった。

 本作の場合、リメイク版だと毒沼が2ダメージ、バリアが半歩で6ダメージとなってダメージが下がり、またダメージで棺桶送りにならなくなったので脅威度は大幅に下がっている。

 しかし毒沼はともかくとしても、バリア床は相応にダメージが痛く、またHPを減らされたまま戦闘開始すると危険なのに変わりはない。そのためバリアゾーンが続くようなマップでは素直にこれを唱えたほうが良いだろう。

 

探索系

 主にダンジョンや各地を探索するときに使う呪文で、これもFC版から登場している呪文のみで構成されている。

 『探索』と言う性質上、初見プレイだと便利ではあるが、2週目以降は使わなくなってしまう呪文が多いという特徴がある。

 

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 お馴染みの『道具屋や宝箱を鑑定できる』呪文なのだが、本作の場合『道具の鑑定』は商人の専売特許となっているので効果は『宝箱の鑑定』のみとなっている。

 今作の場合、お金かアイテムの場合は『青色』でミミックなどの場合は『赤色』である。そしてアイテム類とモンスターが同居するピラミッドの宝箱のみ『黄色』となっている。恐らく信号機をモチーフにしたデザインなのだろう。

 しかし習得レベルが魔法使いLv18とかなり遅く、普通にプレイしたら導入は船入手後からである。一応サマンオサ南の洞窟で使えなくもないが、その時期はマホトラ戦法でミミックを完封できることもあって、手慣れたプレイヤーであればほぼ使われる機会は無いかもしれない。

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 昼と夜を入れ替えるという豪快過ぎる呪文。本作は昼と夜で町マップで行ける場所が変わったりするので、快適に両方の時間帯を探索できるように用意されたものと考えられる。

 しかし『やみのランプ』で手軽に夜にできて、かつ宿屋に泊まれば簡単に昼に戻せるというゲームの仕様もあって、本来の目的で使われることは少ない。

 一応これを使うとエンカウントの歩数カウントかリセットさせるという仕様があり、どちらかと言うとこちらで使われることが多い。しかしダンジョン探索前にこのようなコストも重い呪文を使いたいわけもないので、単純にマップ散策用として使われるにとどまっていると言える。

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 本作は『エジンベア城』に入場して『かわきのつぼ』を手に入れることがFC版以外の機種での必須イベントとなっており、その際には透明になって門番の横をすり抜ける必要がある。

 しかしランシールで『きえさりそう』を購入しさえすれば、わざわざこれを習得する必要は無いため、普通の人はこれを使う機会は無いと思われる。

 姿を消してはいるが気配は消せないようで、これを使った状態でもバンバンエンカウントしてしまう。これが戦闘を回避できる機能があるのであれば相当に使われたことは間違いないと言える。

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 前作から登場していた呪文で、各種カギで開けられる扉を『カギを入手せずとも空けることが可能になる』と言う呪文である。

 FC版ではこれを使うことで『すべてのカギ無し』でゲームクリア可能だったが、リメイク版では『最後のカギの入手』がイエローオーブ入手までのフラグに追加されてしまい、イベントブレイクが不可能になっている。

 恐らく当初は『謎解きができないプレイヤーでもレベルさえ上げれば攻略できるように』という想定のもとで作られた呪文だったと思われる。

 本作以降に登場しなくなったのは、きっと『この呪文が存在するとシナリオのフラグ管理が大変になる』という理由からだろう。

 

情報系

 リメイクの際に追加された呪文で、早い話がドラクエ6からの輸入品である。使えなくもない特技ではあったが、ドラクエ7では削除されてしまった。

 SFCやGBCのような『一体となったソフトとメモリ』から読み込むとスムーズに会話が読み込めるようだが、プレステのように明確に『ソフト』『メモリ』が分かれてしまうと思い出すたびに読込が発生してしまい、動作の安定性から導入を断念したようである。

 本作の場合もGBC版での登場を最後にして、スマホ版以降は削除されてしまった。まぁ今の時代であればスマホでスクショを取るなり写真を撮るなりすれば十分と言う判断なのだろう。

 

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 会話を記憶して3個まで覚えていることができる。3個だとかなり保存数が少なく、またコマンドミスなどによって変な会話を覚えてしまうと思い出せなくなってしまう。

 そもそも序盤は難しいギミックは存在しないので、特に住人のセリフを覚えておく必要が無かったりする。よって有効活用するのは意外と難易度が高くなっている。

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 思い出すがパワーアップして、最大10個まで会話を思い出すことができる。流石に10個これで管理するくらいであれば、普通にメモを取ったほうが早いだろう。

 と言うよりも本作の場合、情報が断片的に各地に散らばっているせいでドラクエ6のようにまとまった情報を管理しにくい事情があり、そもそも記憶システムと相性がよろしくないと言える。

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 思い出せる数が激増して最大32個の会話を思い出すことができる。10個でも多いのに32個は流石にやり過ぎである。

 注意すべきなのはコマンドミスでこれを選択してしまった場合である。その場合最大32回も効く必要のない会話が表示されてしまうという罠がある。

 ちなみにこの時にキャンセルボタンを連打すれば記憶の探求を中断できると言う仕様があるので、こちらはプレイヤーの記憶にしっかりと刻み込んでおこう。

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 記憶した会話を任意で忘れることができる呪文。『忘れるを覚える』というメッセージは大変シュールだったようで、一時ファンの間でも話題になったことがある。

 ちなみに全ての会話を忘れた後にこれを使うと『〇〇は忘れられなかった』という何か使命感に燃えるようなメッセージが見られる。

 ちなみに忘れる会話を選択すると確認メッセージなしで忘れてしまうという男らしい仕様なので、こちらもコマンドミスしないように注意しておこう。

 

商人系

 上記の『記憶操作』呪文と一緒でドラクエ6からの輸入品として登場した呪文。使わなくても全くクリアには問題ないが、使いこなすと便利なのも間違いない呪文なので、最低でも一人は習得させておくことをおススメしたい。

 

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 詳細はあなほりのススメを見ることをおススメするが、早い話あなほりを実行した場所に出現するモンスターのドロップがランダムで手にはいる特技である。

 確率こそ低いものの、早い段階で『ふしぎなぼうし』や『しあわせのくつ』を入手できるのは便利と言うほかない。

 他にも『ドーピングアイテム』を収集する場合にもお呼びがかかったりと、やり込みをするのであれば欠かせない呪文だと言える。

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 文字どおり『おおごえで旅の商売人を呼び出す』と言う呪文。呼び出せる商人は以下の3パターンからランダムで決定される。

  • お店(最後に立ち寄った店)
  • 宿屋(一人につき100ゴールド)
  • 神父(通常のどく治療、解呪、蘇生)

 なお、使用できる場所と出来ない場所があるが、クリアに必須なダンジョンでは原則『おろちのどうくつ』を除いて使用不可である。

 裏を返せば『ガルナの塔』では使用可能なので、これでMPを回復したり『どくがのこな』を補給したりできるので結構便利。

 しかし欠点もあり、所詮はランダムでの出現のため、望んでもいない神父がMP切れまで押し売りしてくることも珍しくない点には要注意。少し悔しいがMP切れになったら素直に宿屋に戻ると良いだろう。

 

遊び人系

 これもドラクエ6からの輸入品で『くちぶえ』のみが該当している。エンカウント率が高い作品なので必須とまでは言えないが、あれば便利なのは間違いない。

 

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 くちぶえを吹いてモンスターを呼び出す呪文。同様の効果があるアイテムに『ぎんのたてごと』があるが、比較的長い効果音が流れてしまうので、使い手はこちらの方が上。

 賢者はこの『くちぶえ』込みで評価されている面もあり、一人目の賢者は遊び人経由で作っておいた方が後々便利だろう。

 PS4版などは連射機一つで自動レベルアップが可能になったようで、くちぶえの価値は大分薄れたと言える状況になっている。

 

盗賊系

 これもドラクエ6からの輸入品のみで構成されている。恐らく盗賊を使わせるためだろうが、街中に信じられないくらいの数のメダルやアイテムが投げ捨てられており、盗賊を使いたいか否かに関わらず、アイテムコンプリートに盗賊は必須の職業となっている。

 

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 船での移動が多いシナリオなので、何気に使い勝手は良い。しかし本作はゲーム初心者が迷子にならないように丁寧に施設が配置されているので、そこまで迷うような場所が無いのも事実である。

 2週目になると使わなくなる移動特技は多いが、中でもこれは輪にかけて使われない特技である。FC版経験者であれば尚更で、一度も使わないでプレイした人も多いと思われる。

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 自身のいるフロアがわかる特技。本作はオリジナル版がFCであるからなのか、ダンジョンが他のナンバリングよりもやや複雑なので使う価値は無くは無い。

 とは言っても周回プレイではまず使わず、どちらかと言えば『施設の正式名称』を知るときに使われる特技になってしまっている感が強い。

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 フロア内の未回収アイテムがわかる呪文。ナンバリングによって多少仕様が違うことがあるが、本作の場合『マップ切り替えなしで移動できる範囲』が調査の対象である。

 ドラクエ6ではこの特技だけでも十分に探索を行えたが、本作は街中にいろいろなものが投げ捨てられている影響で、少なくとも街中の散策は下記のレミラーマが必須になっている。

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 敵のエンカウント率を下げる呪文。トヘロスとよく比較されるが、こちらには『相手とのレベル差が影響しない』『ダンジョン内でも効果がある』と言う特徴があり、普通に使っていると多分トヘロスより使い勝手が良い。

 というか慣れてくるとこれなしでの探索がしんどくなってくる。船入手以降は格段に行動範囲が広がるため、ダーマ到着以降に何らかの形で用意したほうが攻略が快適に行えるだろう。

 
MP 範囲 属性
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
習得職業
 

 地面に落ちているものを光らせる呪文。上にも記載したが、本作は路上に投げ捨てられているアイテムが非常に多く、特にメダルコンプリートにはこの呪文を欠かすことができない。

 問題は『正義のそろばん』がメダルの交換品になっている影響で、商人の本領を発揮させるには、盗賊での下準備が必要という事態が発生している点である。

 恐らく追加職業である盗賊をプレイヤーに使わせるために『レミラーマ』をこの仕様にしたのだと思われるが、やや強引過ぎると言える。少なくとも正義のそろばんに関しては道中で簡単に拾えた方が、ゲームバランスは良かったと言えるだろう。

 

 

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