聖剣伝説3(SFC)を攻略・分析するサイト
エンディング
ネタバレにはなるが今更ネタバレも何もないだろうとのことで、各キャラクターごとのエンディングについて解説していくことにする。
パーティ編成によって多少セリフが変わったり展開が異なることもあるので、そちらについても整理しておこう。
デュラン
ステラ、ウィンディと再会し、英雄王に謁見の際に父ロキの意思を継いで『新しい黄金の騎士』となる。
とてつもなくシンプルなもので、パーティ編成で一切内容に変更が無い。安定していると言えば安定しているが主役格の割には相当地味なエンディングである。
アンジェラ
ドラゴンズホールルート以外ではアンジェラと理の女王の再開イベントが入る。再開内容は基本的にドラゴンズホールのものと同じ。
マナの力が失われたので魔力が喪失してしまったことは、魔力を国力としていたアルテナにとって一大事ではある。まぁフォルセナとの国交などもあるので何とかなるだろう。
パーティ編成によってアンジェラのターゲット(?)が変わり、優先順位はデュラン→ケヴィン→ホークアイとなっている。
パッと見は軽そうなアンジェラだが、意外にも男性のタイプは『強さを追い求めるもの』らしい。
この場合はケヴィンの優先順位が一番でも良い気がするが、アンジェラ(19歳)、デュラン(17歳)、ケヴィン(15歳)と年齢を加味した結果、デュランの優先順位が一番だったのであろう。
ちなみ男性陣が誰もいない女子パーティだとシャルロットに対して『ガキんちょにはわかるまい』と言い放つ、いつもの漫才が見れる。
ケヴィン
フラミー入手時にカールとの再開イベントを見ていなければカールとの再開イベントが入る。内容はフラミー入手の時に見たものと大差ない。
反対にカールとの再開イベントを見ていると『獣人と人間の架け橋になってマナが失われた世界を導いていく』という踏み込んだ内容が追加される。こう考えると意外とカール再開イベントは侮れない。
人間を襲った獣人が隠居して、人間と獣人のハーフが次世代の獣人王となるのなら人間界にも受け入れられやすいと考えられる。なお獣人王がここまで計算して行動していたかは不明である。
シャルロット
光の司祭が不治の病から復帰。光の司祭曰く『ヒースが自分の命と引き換えに禁術を使って救ってくれた』とのことらしい。
ヒースも新しいマナの女神がかつてフェアリーだったころの命を与えられて復活。シャルロットの親しい人物が同時に復活するという最もハッピーなエンディングとなる。
ちなみにシャルロットがパーティにいない場合、ヒースは仮面の道士が絶命させられた後に『自分が誰だかわからないまま行方不明』になってしまう。こうなると光の司祭は倒れたままなので必然的に二人とも助からない可能性が高い。
こう考えるとシャルロットはパーティに入れるか入れないかでエンディング後の展開が大きく変わることになる。全キャラの幸せにこだわるプレイヤーならシャルロットはパーティに入れておいたほうが良いだろう。
なおリメイク版ではシャルロットをパーティにいれていなくてもエンディング中のエピローグに光の司祭が復帰している姿が確認されており、少なくとも光の司祭は助かるという形で若干のフォローが入った。
ホークアイ
ジェシカが復活。呪縛を掛けられていたフレイムカーンも復活。義賊稼業から足を洗うかどうかは不明だが『自然から水と緑を取り戻して緑豊かな大地を手に入れる』のを目標に一致団結する。
イーグルを復活させるのは流石に演出的に無理があったようで残念ながら故人のままである。そのためかリメイクではクリア後にイーグルからのメッセージを受け取るイベントが追加されて若干フォローが入った。
なおイーグルとしては『ホークアイとジェシカは一緒に結ばれて盗賊家業からは足を洗ってほしい』そうだが、上記のとおりこの願いは未来で50%程度達成されることになる。
リース
エリオットが復活。エリオット曰く『夢の中に幸せそうに暮らしている両親から姉を手助けするように言われた』とのこと。リースも両親への天国での幸せとマナの失われた世界の平和を願う形でエンディングを迎える。
なおリメイクではローラント城に普通に入れるようになったので、美獣に返還された後のエリオットの扱いの難しさが懸念されたが『悪夢でうなされてエンディングまで目覚めない』という策で感動の再開をエンディングまで持ち越すことに成功している。
イーグルと同じで流石にジョスター王まで復帰させるのは無理だったようで、こちらも残念ながら故人のままである。
しかしこちらもリメイクの際にクリア後に眠りの花畑でジョスター王、ミネルバ王妃の幻影と再会するイベントが追加されるなどの若干のフォローが入っている。
故人の発生について
ゲーム開始からエンディングまでに発生した主要キャラクターに親しい人物の生存についても整理しておこう。
- デュラン :故人になったものは居ない
- アンジェラ :強いて挙げるなら紅蓮の魔道士
- ケヴィン :カールは生存、ルガーも幼体化したが無事
- シャルロット:光の司祭は生存、ヒースはパーティにシャルロットが居ないと行方不明
- ホークアイ :イーグルが故人
- リース :ジョスター王が故人
演出の都合上どうしても復活させることができなかったキャラの故人はリメイクで何らかの形でフォローが入るようになって全体的にバランスが良くなったと言える。
余談
ストーリーに関してはとてつもなくガバガバな本作だがエンディングではどのキャラクターも幸せになるというのはなかなか気持ちが良いものである。
ある意味ハッピーエンドにしておけば道中は支離滅裂でもなんとかなる好例と言える。これがバッドエンドを迎えるシナリオだったらストーリーも微笑って済まされなかっただろう。
『終わり良ければ全て良し』とは良く言ったものである。