ファイナルファンタジータクティクス(FFT)を攻略・分析するサイト
PS版では妹であるラファ共々戦力としてはアテにできない置物と化していたのだが、リメイクにあたってラファは謎のアッパー調整を受け、強力な戦力としてカウント出来るようになるほどの大躍進を見せた。
真言と対になる裏真言を使えるマラークも大躍進を見せた…と思いきや、残念ながらこちらはリメイク以降であってもポンコツと言うありがたくない称号を返上することは出来なかった。
と言うのもダメージ計算にフェイスが大きくかかわっていることが挙げられる。発動位置がランダムである以外の威力面は安定していた真言とは違い、裏真言は発動位置に加えて対象のフェイスの数値と言う二重のランダム要素と付き合っていかねばならず、妹と違ってランダム性の悪い部分だけが際立つようなアビリティになってしまっている。
各種成長・装備品等
能力値 | HP | MP | SP | 物理AT | 魔法AT |
成長率 | |||||
補正率 | |||||
MOVE | JUMP | 回避 | |||
武器 | 防具 | アクセ | |||
Jobチェンジ条件 | |||||
備考 | |||||
パッと見で言えば妹のラファとマリオとルイージのような関係なのかと思いきや、こちらはMoveが4であり、物理ATにプラス補正が働いているなどの若干の違いがみられる。基本的にはこちらの方が数値上のジョブ性能は上である。
しかし裏真言の使いにくさを覆せるだけの材料になるには程遠く、使いこなすにはシステムへの深い理解と愛が必要になってしまっている。
ちなみにほとんど語られることはないが、ラファとマラークは双方の初期ブレイブと初期フェイスが対になっており、双方を加算すると100になる。
ラファ :ブレイブ31
マラーク:ブレイブ69
ラファ :フェイス69
マラーク:フェイス31
サポートとして動かしやすいラファが高フェイスであることはありがたく、裏真言のために低フェイスを維持したいマラークが低フェイスであるのは一つの長所である。
裏真言の使用がややこしいのでここで整理しておくことにする。
通常の魔法攻撃は、計算ダメージ×(発動者のフェイス/100)×(対象者のフェイス/100)と言う赤字部分の係数が組み込まれており(当サイトではフェイス係数と呼んでいる)、使用者と対象者のフェイスの数値によって効果が大きく変動するようになっている。
裏真言の場合は計算ダメージ×(1-(発動者のフェイス/100))×(1-(対象者のフェイス/100))と言う独自の係数によってダメージが計算されている。早い話、お互いのフェイスが低いほど高いダメージが出る。
しかしフェイス状態、イノセン状態は例外であり、通常通りフェイス状態だと最大ダメージ、イノセン状態だとダメージが0になる。
上記の計算式を見ると、裏真言で真価を発揮するのであれば、マラークのフェイスを極限まで下げる必要があり、そうする必然的に一般的な魔法の運用が困難になりユニットとしての汎用性が大きく損なわれてしまう。
攻撃対象のフェイスが60であると仮定すると、初期フェイスの31であればラファの真言のダメージに到底届かない。加えて他のジョブでも無理なく使いこなせるという真言の「汎用性」を投げ捨ててしまっていることを考えれば正直ワリに合わないだろう。
また、特殊な計算式故に独特の計算を強いられるためプレイヤーへの精神的な負担も大きく、使うのはほとんど趣味の範囲と言ってしまってよいだろう。
取得jp | SP | 消費 | 属性 |
射程距離 | 射程垂直 | 効果範囲 | 効果垂直 |
回避 | 効果 | ||
備考 | |||
天鼓雷音の裏真言版。裏真言は基本的に真言のダメージ計算式が変わっただけなので、基本的な使い勝手は真言に準ずる。攻略サイト的には、ラファの真言とのダメージ比較を求められていると思われるので、以下の条件式に当てはめて比較してみることにする。
- 魔法ATは12で固定
- 攻撃対象のフェイスは60で固定(真言には関係ないが)
この状態で、マラークのフェイスが初期の31の状態(特殊係数0.276)と、フェイス最低値の3(特殊係数0.388)の状態とを出して比較してみる。裏天鼓雷音の場合は以下の通りとなった。
ラファ :1発辺り132
マラーク:1発辺り76(フェイス31)
マラーク:1発辺り107(フェイス3)
これを見ればわかるが、基本的に相手が標準程度のフェイスであれば、ラファの真言以上のダメージを出すことは難しい。特にフェイス3の状態だと他の仲間との連携は絶望的であり、レイズで蘇生が出来ないなどデメリット画だけが目立つ結果になってしまっている。
取得jp | SP | 消費 | 属性 |
射程距離 | 射程垂直 | 効果範囲 | 効果垂直 |
回避 | 効果 | ||
備考 | |||
ダメージ計算式が変わった阿修羅そのものである。使用するシチュエーションも基本的には一緒である。
ラファ :1発辺り138
マラーク:1発辺り81(フェイス31)
マラーク:1発辺り114(フェイス3)
炎属性になったからと言って何か変わるわけでもなく、相変わらずの劣化真言を発揮している。
取得jp | SP | 消費 | 属性 |
射程距離 | 射程垂直 | 効果範囲 | 効果垂直 |
回避 | 効果 | ||
備考 | |||
ダメージ計算式が変わった金剛七剣そのものである。使用するシチュエーションも基本的には一緒である。
ラファ :1発辺り144
マラーク:1発辺り86(フェイス31)
マラーク:1発辺り121(フェイス3)
風属性版。属性強化も出来ず、本家の真言でもイマイチだったことを考えれば使い勝手が良いわけもなく、習得をスルーしても問題ないだろう。
取得jp | SP | 消費 | 属性 |
射程距離 | 射程垂直 | 効果範囲 | 効果垂直 |
回避 | 効果 | ||
備考 | |||
ダメージ計算式が変わった水磨龍穴そのものである。使用するシチュエーションも基本的には一緒である。
ラファ :1発辺り156
マラーク:1発辺り92(フェイス31)
マラーク:1発辺り130(フェイス3)
相変わらずダメージが真言に劣り、中途半端な性能であるため使用機会はないと思われる。
取得jp | SP | 消費 | 属性 |
射程距離 | 射程垂直 | 効果範囲 | 効果垂直 |
回避 | 効果 | ||
備考 | |||
ダメージ計算式が変わった大虚空蔵そのものである。使用するシチュエーションも基本的には一緒である。
ラファ :1発辺り100
マラーク:1発辺り64(フェイス31)
マラーク:1発辺り90(フェイス3)
ダメージはともかく、状態異常を付与できるため、大虚空蔵との格差は少ないと言える。
取得jp | SP | 消費 | 属性 |
射程距離 | 射程垂直 | 効果範囲 | 効果垂直 |
回避 | 効果 | ||
備考 | |||
ダメージ計算式が変わった天魔鬼神そのものである。使用するシチュエーションも基本的には一緒である。
ラファ :1発辺り204
マラーク:1発辺り144(フェイス31)
マラーク:1発辺り202(フェイス3)
ここでようやくフェイス3状態のマラークが妹の真言にダメージで並ぶ。ダメージ目的で使うなら相手をわざわざフェイス状態にせねばならず、基本的にはラファを使ったほうが良いだろう。
リアクションアビリティ
取得jp | 発動条件 |
効果 | |
備考 | |
ラファもそうだが、発動パネルの位置が非常に重要なアビリティであるため、不測のノックバックを発生させてしまうこのリアクションアビリティとは相性が良くない。基本的には解除しておくべきだろう。
サポートアビリティ
取得jp | 効果 |
備考 | |
基本的には必要ないが、前衛系として育てざる得ないマラークとの相性はそれなりである。
裏を返せばこのサポートアビリティの挿入を検討できてしまうほど特化した裏真言の汎用性が低く、キャラとしての運用に負担がかかってしまうとも言える。
取得jp | 効果 |
備考 | |
マラーク自体はある程度離れて攻撃できるユニットであるが、レイズをアテに出来ないなど繊細なサポートが求められる。
仲間モンスターも弓などに弱いため、サポートが必要なキャラ同士での組み合わせは悪循環に陥る場合があるため基本的にマラークで導入するべきではないと言える。
取得jp | 効果 |
備考 | |
低フェイスは敵の魔法系ユニットに対して強く出れるということであり、魔法への耐性が大きくなるこのアビリティとは絶妙に噛み合わない。
物理攻撃で倒されないようにするため、防御力アップ辺りをセットするべきだろう。
取得jp | 効果 |
備考 | |
マラークを汎用キャラの延長のキャラとして育成していくのであれば十分選択肢に入る。
しかし通常はラファのほうがずっと使いやすく、女性ゆえに女性専用装備を導入できることもあってそもそもスタメンに入らないんじゃないだろうか。
ムーブアビリティ
取得jp | 効果 |
備考 | |
天冥士のMoveは4あるため、実はこれをセットするだけでMove5の高機動のユニットになる。
さらに言えば棒も装備できるので、実は打撃をこなすことには結構な適性がある。流石に過信はできない水準ではあるが。
Lv1から99まで上昇させた場合
能力値 | HP | MP | SP | 物理AT | 魔法AT |
成長率 | |||||
マラーク |
能力値 | HP | MP | SP | 物理AT | 魔法AT |
補正率 | |||||
マラーク |
アビリティの比較として、魔法ATが同条件という前提で計算を行ったが、実際は男性ユニットであるマラークの魔法ATは成長させにくいため、上記の計算例以上のダメージ差が出やすい。
打撃要員として使おうにももっと優れた味方ユニットが多く存在するため、実に使い勝手が悪いと言える。単純に相手のフェイスのみを参照にするのであれば、また随分と評価が変わっていたと思われる。