ドラゴンクエスト6を攻略・分析するサイト

勇者

 かつて勇者と言えば主人公だけの特権であり、他のキャラクターが就くことは不可能であったのだが、時代に合わせたゲームメイクからなのか、本作では時間さえ投入すれば誰でも転職できるようになった。

 とは言っても主人公以外はバトルマスター、賢者、スーパースター、レンジャーの4つの上級職をすべて(主人公の場合はどれか1つだけでOK)を極める必要があるので、二人目の勇者が登場する頃には既に向かうところ敵なし状態である。

 そのため普通にプレイしている範囲のなかでは実質的に主人公専用の職業である。ラスボスに有効な特技を習得できるが、パラディンと魔法戦士は転職条件に含まれないので注意しておきたい。


 

職業のステータス補正

HP MP 素早 守り 賢さ 美形
 
 
 
 
 
 
 
マスター特典 転職ルート 転職条件
 
 
 

 パラディンと同じくマイナス補正がかかるステータスがなく、非常に優秀なステータス補正をしていると言える。この職業でラスボスに挑んだ人も多いだろう。

 習得特技自体はアタッカー向けの特技が中心なので星降る腕輪を装備させたくなるが、アタッカーになれるほどのMPを持たない。また、素早さにプラス補正が無く、星降る腕輪無しだと先制が安定しないのも気になる点。

 最大HPにもプラス補正がかかっているが、ドラゴンのように最大HPが劇的に伸びるわけではなく、毎ターン終了時の自動回復で耐久力を安定させている。

 上記のことから非常に大振りなステータスをしており意外と小回りが利かない。使い勝手にベースレベルが大きくかかわっており、レベル50程度無ければ真価を発揮出来ないだろう。

 

必要戦闘回数と習得特技

熟練度 習得特技 特性 戦闘 累計
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 こちらも実に大振りな特技が揃っており、ライデイン以外の特技は消費MPが非常に重いので気軽に使うことが出来ない。威力こそ高いが、攻撃範囲はグループ攻撃中心で想像以上に攻撃範囲は狭い。

 切り札のジゴスパークも耐性次第で確率で無効化されてしまい、削り目的で使えなかったりとこちらでも小回りが利かない点が目立つ。

 故にどの上級職を極めて勇者になったかで使い勝手が大きく変わる。レンジャー経由で勇者にしてしまうとまともな攻撃特技が無く無駄に苦労する羽目になるので注意しておきたい。

 別の言い方をすれば、勇者だけで完全無欠キャラにならないように綿密に計算されているとも言える。しかし本作の難易度を考えれば、もう少し低コストで使用できる小回りの利く、コンパクトにまとまった特技も習得してほしかったと言うのがプレイヤーの本音だろう。

特技の解説

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 スーパースターで習得する呪文と全く一緒、と言うかナンバリング的に言えば本来は勇者で習得することが多い呪文である。

 敵のローテーションを読んで1ターン飛ばしに使ったり、眠り状態の仲間を安全に起こしたりと基本的な使用用途はスーパースターと一緒である。

 なお、SFCで有効だったアストロン+神秘の鎧or勇者の自動回復のコンボはリメイク以降で削除されてしまっている。恐らく強すぎと判断されたのか、あるいは開発陣にとって想定外の挙動だったのだろう。

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 本作では雑魚モンスターが強力な状態変化を使ってくることが少ない関係で雑魚戦での出番は少ないため実質的のボス戦専用の特技である。

 特にラスボスや裏ボスが自身にバイキルトを使用してくるのでこれの有無によって難易度に割と影響が出る。ちなみに無いなら無いで普通に撃破は出来るので安心してほしい。

 過去作では天空の剣の使用効果がこれと同じだったので、特技としてしては随分影の薄い特技だった。本作の伝説の武器は使用効果がバイキルトになったので特技として需要が急上昇したと言える。

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 デイン系の特技はダメージのとおりが良いと言う特徴があり、ライデインは系統下位種でありながら全体攻撃かつ高ダメージと言うことがあって非常に使い勝手がよろしい。

 しかし主人公の場合はイベントで自動修得してしまうため、普通にプレイしていれば勇者になるずっと前に習得出来る。MPのコスパは悪くないのだが、時期的に主人公のMPでは連打は出来ないだろう。

 らいめいのけんの使用効果がこれであるのは有名な話で、テリー加入後に没収する話は良くネタにされている。熟練度稼ぎの際に安定して削りダメージを入れられるのは便利なので、お世話になった人も多いはずである。

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 勇者を代表する専用呪文なのだが、高ダメージを出せる特技が誕生の影響は大きく、結果として随分影が薄くなってしまったと言える呪文。

 何よりもほどなくしてより威力の高いギガスラッシュを取得出来てしまう点が厳しく、最終的には見向きもされなくなる運命にある。どちらかと言えばダークドレアムが使用してくるイメージのほうが強いだろう。

 なお、山彦ギガデインにすれば一応ギガスラッシュのダメージ期待値をわずかに上回るが、所詮は誤差の範囲である。と言うより主人公が山彦の帽子を装備できないので、そもそも実用外の話と言わざる得ないだろう。

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 自分自身にしか使用できないが、HPを500回復出来る強力な特技。よほどレベルを上げなければ全回復に近い性能を発揮する。

 しかし強力な割に使用頻度が少ない特技でもある。自動回復に加えて専用装備まで持っている主人公の場合は打撃が集中しない限りピンチになることが少なく、そういう場合は星降る腕輪を装備した回復係によるベホマで済ませた方が良いという事情が、使用頻度の少なさに拍車をかけていると言えよう。

 性能的に言えば前作のゴーレムのように「飛びぬけた高HPによって耐久力を実現しているキャラ」と相性が良くなっている。仮にハッサンが簡単に習得が出来るのであればかなり使われたと思われる。

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 本作初登場で、今ではすっかり主人公の代名詞となった強力な特技。MP消費は軽くないものの、ダメージ効率を考えればかなりのコストパフォーマンスを誇る。

 一番のポイントはダークドレアムに直撃するという点だろう。バイキルト+せいけんづきにダメージは劣ってしまうが回避されず、下準備も不要と正に対ボス戦での切り札。

 グループ攻撃なので雑魚戦での使い勝手はジゴスパークに一歩劣ってしまっている。どちらも強力な特技なので上手に使い分けたい。

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 イメージ的にはダメージが上昇して全体化したギガデインである。せいけんづきのように敵の耐性によって無効化されてしまうという特徴があり、削りでも良いので確実にダメージ与えたい雑魚戦での使い勝手を微妙に損なっている。

 とは言えどデイン系は耐性を持つ相手が非常に少なく、狭間の世界到着以降で強耐性以上を持つのはホロゴーストとダークサタン程度なので、適当にぶっ放してもかなり強い。エフェクトが長いのが気にはなるが…。

 デスタムーアの最終形態は全パーツがデイン系に無耐性なので、確実に大ダメージを与えることが出来る。大魔王を地獄で撃破と言う何ともシュールな格好になってしまうが、有効なのでガンガン使っていこう。

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 パーティ4人専用の特技で、各キャラがそれぞれMPを10ずつ使用して協力しながら唱えるという、表面上は最強の呪文。

 歴代でもポンコツの性能であったが、今作は各種インフレの影響が大きく、これを使うのであれば、各自で個別に殴ったほうが遥かにダメージを与えられる。

 すてみのような先生効果を持つが、所詮は単体攻撃である。実用性は乏しく、「全員が力を合わせて唱える」というゲーム上の演出のためだけに存在していると考えて良いだろう。

 

序盤での活用方法(クリアベールまで)

 実用的な範囲内で勇者になれるのは実質主人公だけなので、主人公の転職コースについてここでは記載することにする。

 主人公の転職コースはスーパースターかバトルマスターにする人が多いと思われるが、どちらが優位か序列をつけるのは結構難しい問題である。

 リメイク版はアモス以降の仲間キャラがホルストック攻略後のピエールが最短なことを考えれば、必然的に前衛陣が薄くなりやすいため、リメイク版はバトルマスター、SFC版はスーパースターを目指すことを当サイトでは推奨している。

 

中盤での活用方法(伝説の武具が揃うまで)

 どの職業についていてもここら辺で上級職になっているタイミングだと思われる。このタイミングと下記のドランゴ加入後にどの程度レベル上げ・熟練度稼ぎを行うかでも、どの転職ルートで勇者を目指すべきかの回答が変わることになる。

 マーメイドのハープ入手以降は、はぐれメタルを狩り放題になり、世界中に散らばるアイテムをかき集めれば楽に熟練度稼ぎを行えるようになる。故に稼ぎを入れる場合は意外とスーパースターの「最短で勇者になれる」と言う長所が活きない。

 綿密にリサーチが行われた結果、賢者の石もLv25程度の主人公がいれば難なく入手出来る事が発見され、ハッスルダンスの需要も結構薄れている。リメイク版以降はバトルマスターの方が難易度的に簡単だろう。

 

終盤での活用方法(ヘルクラウド戦以降)

 テリー及びドランゴが加入すると、必然的にらいめいのけんとブレス攻撃を導入できるようになり、レベル上げと熟練度稼ぎのペースが高速化する。

 少し腰を据えて稼ぎを入れればクリアレベル帯まで稼いでしまうことも容易いという事情から、実は転職直後ほどゲームの難易度が高い事が分かる。このことに気が付いている人は本作をかなりやり込んでいると言えるだろう。

 最終的にデスタムーア戦までに勇者の転職が間に合わせれば問題ないため、「転職直後に苦労しない転職ルート」を念頭に置いて勇者を目指すと快適にシナリオを攻略できるだろう。

 

スポンサーリンク

 

© 2018 色々なゲームを極める All Rights Reserved.