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レンジャー

 正直ってどのような表現をしてよいのかよくわからない職業。ドラクエシリーズはRPG初心者でも理解しやすいようなゲームデザインをされており、戦士や魔法使いと言ったように見た目でも名前でもプレイヤーが理解しやすいような配慮をされている。

 レンジャーと言うと一般的に言えば軍隊の特殊部隊を指し、ゲーム的には素早い身のこなしや道具類の扱いに長けていることが多い。

 本作でも一応それに近い特徴はあるが、それ以外が問題で何故か自然を操るという能力を手に入れていることに加え、熟練度の称号が戦隊ヒーローになっていたりと訳が分からないことになっている。

 軍人、シャーマン、戦隊ヒーロー、忍者の要素を放り込んだまま収拾がつかなくなったとも言える状況で、身も蓋もない表現をすれば「調整不足が目立つ職業」である。


 

職業のステータス補正

HP MP 素早 守り 賢さ 美形
 
 
 
 
 
 
 
マスター特典 転職ルート 転職条件
 
 
 

 一応素早さにプラス補正がかかっており、「身軽な軽戦士」という面目は何とか保っている。しかし最大HPやちからの補正は僧侶と同程度で、基本的には肉弾戦に向かない。

 前提職になる三つの基本職の戦闘力も「壊滅的ではないが二級品」と言うような中途半端な数値になってしまっている。故に主力になるキャラクターに使えるような職業ではない。

 故に非戦闘要員になりやすいバーバラに転職させることが多い職業である。しかしながらリメイクではレンジャーを極めていなくとも隠しダンジョンに入れるようになった関係で後回しにしても問題なくなった。

 リメイク後は仲間モンスターの仕様変更の関係でバーバラも貴重な戦闘要員になることもある。パーティ編成をよく考えて、必要でなければマーメイドのハープ入手辺りから目指すことも検討しよう。

 

必要戦闘回数と習得特技

熟練度 習得特技 特性 戦闘 累計
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 覚える特技は微妙過ぎる、と言うかほとんど調整不足と言っても良い水準だろう。すべて覚えたとしても時期的に有効になるものは皆無で、直接的な戦力アップにはほぼつながらない。

 本作では自然を操る(?)能力として、マグマ、真空波、稲妻、津波、地割れ、地響き、火柱、追い風などがあるが、何故か操れるのは3個だけである。

 これらを全て習得出来ていればかなり話は違っていたと思われる。比較的使いやすいものが他の上級職に左遷されられてしまったのは相当に辛く、らいめいのけんでも振りかざしていたほうが活躍出来てしまうだろう。

特技の解説

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 周知の事実かもしれないが、ドラクエシリーズにはエリアレベルと言うものが設定されており、本作の場合は設定されているエリアレベル+5以上に主人公のベースレベルが到達すれば、トラマナ使用時に雑魚敵は一切出てこなくなる。

 熟練度のレベル制限が熟練度+4までなので、要するにトヘロスで敵の出現をシャットアウト出来る地域では熟練度を稼ぐことは出来ないわけである。ちなみにエリアレベル30以降の地域の熟練度のレベル制限は設定されていないので、中盤以降は仮にレベル99になっても問題なく熟練度を稼ぐことが出来るので過度は心配は不要である。

 リメイクの際に忍び足が地雷特技になったため、必然的に脚光を浴びると思われたが、リメイク以降はエンカウント率が下げられているようで、更に斜め移動が出来る事もあら、無くてもさほど困らないバランスにはなっている。

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 敵が使用した時と味方が使用した時とで効果範囲が異なる珍しい特技。猛毒(ターン終了時1/8ダメージ)自体がかなり強い状態異常なので、バランス調整のためだと思われる。

 味方サイドが習得する頃にはもはや有効な相手が居なくなっており、これが必要なほどの相手もいないためもはや使われることないだろう。

 SFC版ではくさったしたいが早期に習得するのでアークボルトの兵士やしれんその2に有効であった。SFC版をプレイする人は覚えておくと良いだろう。

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 毒沼や溶岩、バリア等の俗に言う「ダメージ床」でのダメージを無効化する特技。ドラクエ2などではダメージ床の被ダメージが非常に大きく、トラマナ無しでは突破が困難なほどであったが、ドラクエ6の場合たった1しかダメージを受けない上に戦闘不能にもならない。

 さらに言うと時期的に使う場所も天馬の塔だけで、馬車が入れるのでいくらでも調整が効き、そもそもダメージ床の数自体が少なく、総ダメージで5も受けないので考慮する意味が薄い。

 故に使用する意味自体がほとんど無いと言える。そのため、「レンジャーは地形に密接する特技を覚える」と言うフレーバーを表現するための特技と化してしまっている。

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 バギ属性の全体攻撃でノーコストで使用できる。ここまで書くと真空波の亜種に聞こえるが、こちらは真空波と違って失敗することがあり、ダメージも低い。真空波と違って物理回避はされないが、真空波の下位互換と捉えるのが自然だろう。

 習得のタイミングを考えれば到底主力にはなり得ず、基本的にはらいめいのけんを使っていたほうがマシである。ダメージ期待値がマグマの杖の使用効果とほぼ一緒なので威力不足極まりない。

 SFC版では敵の使用時に失敗することが無かったが、リメイク以降は味方サイドと同じく1/3で失敗するようになっており、アクバー戦での立ち回りに影響を与えている。

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 スーパースターで習得出来た特技と全く一緒の特技。光でくらませて敵全体にマヌーサ状態を付与する。

 転職できるようになるタイミングを考えると、これを習得出来た時点で既にマヌーサ自体が有効な補助手段ではなくなってしまっている。特殊なプレイでもしていない限り使うことは無いだろう。

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 多くの被ダメージを1/10までに抑え込む強力な特技。しかし防御の完全上位互換と言うわけでもなく、ブレス系やおぞましいおたけび等は軽減することが出来ない。

 打撃中心の相手には高い効果を見込めるのだが、概ねスカラにおうだにちで間に合ってしまう本作のバランスでは少々尖りすぎた性能である。

 敵サイドに使われるとなかなか厄介で、ランドアーマーにメタルキングの身代わりをされるのを防止するため先制攻撃をしようとするとこれで装甲を固めてきたりする。普通にプレイしていると敵が使う遅延用の特技としてのイメージが強いだろう。

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 ギリギリ実用できる範囲に収まっている攻撃用の特技で、非力なキャラでもこれを習得すれば最低限の横やりを入れることが出来る。

 メラゾーマよりも若干威力が低く、属性も異なるが、概ね「失敗の可能性があるがノーコストで使えるメラゾーマ」だと考えてしまって良いだろう。

 ある意味では失敗する危険性があるこの特技の実践投入を大真面目に検討をしなければならない点が、レンジャーの悲惨さを物語っている。状況次第だが、普通に通常攻撃した方がマシな事も少なくないので、あまり固執しないようにしよう。

 
判定 MP 範囲 属性
 
 
 
 
使用効果 敵使用時
 
 
自力取得 転職習得
 
 
備考
 

 一言で表現すれば、マホターンのブレス対応版だと言える。一回効果を発揮したら消滅してしまうという悪い特徴まで引き継いでおり、はっきり言って使いにくい。

 仮にも上級職のマスターで覚える特技たのだからマホカンタのブレス版にしても問題はなかったと思われる。どの道凍てつく波動でかき消されてしまい、ボス戦の難易度はほぼ変わらなかっただろう。

 ブレス対策をするのであれば結局フバーハで鉄板ということになり、少々味気ない。仮にこれがフバーハの代用選択肢になっていれば、戦略性の価値が上がり、レンジャーの扱いも今よりはマシだったかもしれない。

 

序盤での活用方法(クリアベールまで)

 この時期はおたけびが効果を発揮する時期なので、バーバラで目指すのであれば先に商人に転職して熟練度を稼ぎ、早急に習得してしまうべきだろう。

 習得後は盗賊にすぐ転職させてから疾風のリングを装備させればかなりの確率で先制でおたけびを使用することが出来る。

 バーバラは自力でメダパニとラリホーを習得する関係でメダパニダンスと甘い息の代用を無理なく行いやすく、実はバーバラをレンジャーにするのは職業ローテーション以外にも実用面でも優れている。

 

中盤での活用方法(伝説の武具が揃うまで)

 バーバラの場合この辺りまでであれば依然としておたけびの効果は発揮され、メダパニとラリホーという第二、第三の選択肢もあって妨害役として十分に動ける。

 この辺りで盗賊をマスターしてしまうと思われるが、攻略場の観点から言えば一直線にレンジャーを目指さずに、武闘家(要するに耐久力が下がらずに素早さが上昇する職業)辺りを経由してからレンジャーを目指した方が無難だろう。

 と言うのも、商人だと素早さが低すぎておたけびを活かす事が出来ず、魔物マスターだと習得特技が産廃になっている時期で、妨害手段の最後の活躍期間であるこの時期を、全力で活躍させることが出来ないからである。

 

終盤での活用方法(ヘルクラウド戦以降)

 この時期になると最早戦力としてカウントされるような職業では無くなるため、ゴスペルリングの習得のために目指すということになる。

 故にこの時期に戦力外になりやすい商人や魔物マスターに転職させて熟練度を稼ぐと無駄がなくておすすめである。

 攻略場の観点から言えばレンジャーは一人居れば十分なのだが、やりこみでレアアイテムを集めたり、種集めを行う場合に盗賊は便利なので、やりこみ派のプレイヤーはタイミングを見て盗賊を極めておこう。

 

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