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盗賊
多くのゲームに登場する盗賊・シーフである。他のゲームの場合、能動的に「盗む」というアクションが行えることが多いが、ドラクエ6の場合は戦闘開始時の相手からランダムでドロップアイテムを入手するという能力が備わっている。
ルパン3世やら怪盗キッドやら、創作作品に登場する盗賊は美形だったりスマートであることが多いが、ドラクエシリーズの場合はラゴスやらカンダタやらむさ苦しいおっさんが多いのも特徴の一つだろう。
ゲーム上の役割で言えば、便利な移動用特技を多く習得し、モンスターからのドロップを収集する際に役に立つサポート用職業としての役割が与えられている。
職業のステータス補正
HP | MP | 力 | 素早 | 守り | 賢さ | 美形 |
マスター特典 | 転職ルート | 転職条件 | ||||
最大HPと力にマイナス補正がかかっているが、気にしなければならないような数値ではない。むしろ素早さに大きくプラス補正がかかっていることが重要で、特技さえそろっていれば下手すれば戦士よりも強い。
しかし習得する特技に主力に出来るようなものは存在せず、それは上級職のレンジャーになっても共通している。故にハッサンのような主力キャラではなく、バーバラのように非戦闘要員をレンジャーにすることが多い。
SFC版ではしのびあしが重要だったため、ダーマ解放後に真っ先に就かせたい職業であったが、後述の仕様変更があって必須と言うわけでもなくなった。SFC経験者は注意しておこう。
必要戦闘回数と習得特技
熟練度 | 習得特技 | 特性 | 戦闘 | 累計 |
主力に出来るものが無い、と言う表現がよく似合う特技のラインナップである。移動用特技が5個に対して戦闘用特技が3個ではどうしようもあるまい。
戦闘用の特技もステータスに依存しないサポート向けのものばかりである。そういう意味では非戦闘要員のバーバラとは相性が良いと言える。
オート盗むで入手したいアイテムも後半に出現する相手ばかりで、単純な戦力と言う意味では序盤に盗賊に転職する意味は薄い。ゴスペルリングの穴埋め以外では無理に転職する必要は無いだろう。
特技の解説
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
実質的に言えばマホカンタで反射されないマヌーサである。リメイク以降はいわゆる中貫通に変更されており、命中率は格段に向上している。
これを盗賊にしてからの1回の戦闘だけで習得できるのは十分な長所である。しかし本作の場合は「打撃が厄介」と言う相手はごく一部しか存在せず、その利便性を活かすことは意外と難しいのも事実である。
エビルドライブは弱耐性のため、被弾を大きく減らすことが出来る。強力な特技とは言い難いが、盗賊の中では便利な特技なので上手に使っていきたいところだろう。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
近くにある施設を発見することが出来る。DS版などでは地図が画面の上部に大きく表示されており、自分が現在どの場所にいるかが格段に把握しやすくなったためこの特技の意味は大きく薄れた。
地形が把握しにくい海底であれば有効活用できたはずなのだが、無駄にリアリティを追求してしまい効果が無いので結局有効活用されることは無かった。実に無念である。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
がんせきおとしの下位互換とも言える特技で、敵グループにバギと同程度の岩石属性のダメージを与える。
盗賊の攻撃能力のなさを象徴するような特技で、これを習得する頃にはいかずちの杖や破邪の剣が入手出来ており、敵グループ攻撃には困っていないのが苦しい。
もし仮に全体攻撃であれば猛威を振るったことは容易に想像がつく特技である。盗賊が強くなり過ぎないように絶妙な調整が施された結果、現在の形になったと言っても良いだろう。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
ザキ耐性を参照にして敵一体を戦闘から離脱させる特技。離脱させた相手からも経験値、ゴールド、熟練度を得られるため、実質的にはマホカンタで反射されないMP消費0のザキである。
ホルストック周辺辺りや海上、海底にはザキ系に完全耐性を持たない相手が多く存在し、非力なキャラクターでも博打覚悟で使うなら悪くない性能ではある。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
現在の場所と階層を知ることが出来る特技。ドラクエは物語の進行がはっきりしていることが多く、ダンジョンに訪れる時点でプレイヤーはそのダンジョンの名称を知っていることが大半である。
マップ自体も素直で分かりやすいマップであることが多いのも影響して、ダンジョンの探索目的で利用したプレイヤーはかなり少ないと思われる。
恐らくゲーム初心者向けに用意した特技だと思われるが、ゴールまでの階段をナビゲートしてくれる機能などがあればもう少し使われたんじゃないだろうか。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
SFC版では目に見えて効果がありリスクもなく、更に雑魚モンスターがDS版以降に比べてタフだったため大活躍していた特技。ダーマ解放後に非戦闘要員を盗賊にするというにも重要なテクニックの一つだった。
DS版以降は実感できるほどの効果がなくなってしまい、加えて不意打ちを受けやすいというデメリットまで付与されて完全に産廃になった。
くちぶえでエンカウントしても不意打ちを受けるのがかなり厄介で、選択ミスをしてしまうと解除のために歩き回らねばならなくなり習得しないほうがマシとまで言えるような、残念な特技になってしまっている。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
フロア内の未回収アイテムの数を把握することが出来る特技。小さなメダルを収集している際に覚えていると動き回るひと手間を減らせて非常に効率的である。
ダンジョンでもそれなりに役には立つが、くまなく探せば問題なく入手できるようなダンジョンしかなく、取りこぼしの回収以外の目的ではほぼ使われないだろう。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
リメイク版以降は地面にアイテムが落ちている場合、常時キラキラと光るエフェクトが出るようになったため存在価値は暴落し、必須特技ではなくなってしまった。
一方でツボやタンスの中に未回収アイテムがある場合は長い間光り続けるようになったため、未回収アイテムの時間省略にはそれなりの存在意義が発生しており、盗賊マスターで習得できるという体面は何とか保たれている。
序盤での活用方法(クリアベールまで)
時期的に言えばメラミと炎のツメとゲントの杖でシナリオを進めていくタイミングなので、習得特技面で見劣りする展開にはなりにくいと思われる。
だからと言って、主力キャラで将来性のあまりないレンジャーを目指す意味は薄く、目指す場合でもバーバラ辺りを転職させておいた方が賢明だろう。
中盤での活用方法(伝説の武具が揃うまで)
海上や海底での探索が多くなり、つきとばしが一定の効果を発揮する時期でもある。博打に近いが、非力なキャラは下手に攻撃するくらいであればつきとばしを使っていたほうが役に立つだろう。
伝説の武具は当然として、ハッサンなどの主力キャラの装備品も著しく向上する時期であるため、オート盗むに有難みを感じない時期である。
盗賊の本領発揮はゲーム後半になるので、わざわざ中盤で盗賊に就く意味は無いので、レンジャーを目指す場合でも基本的に盗賊は後回しにするべきである。
終盤での活用方法(ヘルクラウド戦以降)
ある意味では盗賊はここからが本領発揮である。デスタムーアの城で出現するサタンジェネラルからメタルキングヘルム、ブースカからやまびこのぼうしを盗むことが出来るほか、ダークドレアムからもはぐれの悟りを入手可能である。
さらなる強化を言えば、マウントスノーで力の種などのドーピングアイテムも入手可能である。アイテムコレクターには嬉しい仕様だろう。
しかし活躍が後半過ぎるのも事実である。はっきり言ってしまえば一切活用することなくゲームクリアも容易いので、ゲームに不慣れな人は無理に転職させる必要のない職業だと言えるだろう。