ドラゴンクエスト6を攻略・分析するサイト
魔法使い
これもドラクエ3から登場している由緒ある職業で、他のゲームでもなじみ深い魔法使いである。軽装しか装備できない職業だが、今作の転職システムでは平気で重装備が出来るので弱点の一つは解消されている。
しかし最大HPが通常時の60%まで落ちてしまうのは致命的である。SFC版発売当時はバーバラをイメージどおり魔法使いにしてしまい、バギマやベギラマで棺桶送りにされる報告が各地で見られた。
覚える特技自体はそこそこ優秀ではあるが、その紙耐久から基本的には非戦闘要員として考えておいた方が無難である。スタメンを魔法使いにしている場合でもボス戦は別の職業で挑むなど、マネジメントを忘れないようにしたい。
職業のステータス補正
HP | MP | 力 | 素早 | 守り | 賢さ | 美形 |
マスター特典 | 転職ルート | 転職条件 | ||||
前述のとおり最大HPの低下が凄まじく、そのほかにもみのまもりも60%になってしまうのが厳しい。中級呪文以外でもエビルドライブのさみだれけんも危険極まりなく、棺桶送りになる原因はあちこちに存在している。
覚える特技自体は中盤辺りまで有効に使えるものが多いが、何故か素早さにマイナス補正がかかっているのが苦しいところである。運用するのであればはやてのリングによる速攻を仕掛けたい。
馬車に放り込んで育てたいがその頃は仲間が少なく、いざ仲間が増えてくると今度は習得特技が物足りないというジレンマに陥りやすい。初心者向きな職業ではないので、ゲームが苦手な人であれば本格的な育成は後回しにしておこう。
必要戦闘回数と習得特技
熟練度 | 習得特技 | 特性 | 戦闘 | 累計 |
熟練度1(要するに1回戦うだけ)で習得できるメラミがとてつもなく強力。ダーマ神殿復活後に全員一度だけ魔法使いにしてこれを習得させれば、以降の戦闘はメラミを連打しているだけで中盤辺りまでは楽に進める。
リメイク版ではモンスターの最大HPが20%引き下げられたため、イオラも相当に強力な攻撃手段になった。基本職の中で貴重なステータスに依存しない全体攻撃である。
しかし熟練度8の習得特技がベギラゴンなのは正直物足りない。最速で転職したのならともかく、中盤以降に転職すると今更感が漂う展開になりやすく、戦士と同じでネームバリューの割に使いこなすのが難しい職業であることを実感させられる。
特技の解説
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
ダーマが復活したら真っ先に全員に覚えさせたい強力な攻撃呪文。MP消費は軽くないが威力が非常に高く、耐性を持つ相手も少ないのでしばらくの間は完全にメイン火力である。
その威力の高さと導入するハードルの低さから、メラミを主体で立ち回る通称「火攻め」と言う単語が生み出されるなど、ゲームバランス与えた影響は計り知れない。
しかしドラクエ6はナンバリングタイトルの中でも雑魚モンスターがかなり強く設定してあるので、メラミがあるくらいでも丁度良いとも言える。特殊な縛りプレイでもしていなければ遠慮なく導入してしまおう。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
相手を睡眠状態にしてしまう呪文。実は初代ドラクエ1から登場している最古の補助呪文でもある。
メラミほどの凶悪さはないが、有効な相手に使っていけば十分に強力な呪文である。じごくのたまねぎ、マドハンド辺りは集団で表れてメラミでは対処しにくいので、これらの相手に使っていきたい。
終盤は強耐性以上の相手が増えていき活躍が難しくなるが、より貫通力の高いラリホーマを魔法使い熟練度7で習得できるので、習得したらそちらに切り替えよう。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
バーバラが自力習得しているギラと性能は一緒である。主人公とアモスでやいばのブーメランを振り回している場合、10~20程度敵のHPが残ってしまうことがあり、それなりに便利ではある。
問題があるとすれば、これを習得する前にいかづちの杖(簡易ベギラマ)とはじゃのつるぎ(アモスの初期装備)が手に入ってしまう点だろう。
バーバラが自分で使うにしてもMPが持たないと思われる。覚えるタイミングが良ければもう少し使われたと思われるが、バランス調整がそこまで出来なかったと思われる。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
幻惑状態にして敵の攻撃命中率を低下させる呪文。命中さえしてしまえば相手からの攻撃の被弾を半分以下に抑えられるので相手次第では強力。
しかしドラクエ6の場合、脅威になり得るのはもえさかるかえんやバギマ、ベギラマなどの範囲攻撃である。また打撃であればスクルトである程度対処可能など、影の薄さは否めない環境である。
故に無理に使っていく必要はなく、場合によっては防御させたりメラミを使って頭数を減らしたほうが有効なことも多いので、無駄にMP消費をする展開は避けた方が良いだろう。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
バーバラの自力習得の中では奥の手とも言える呪文。基本的にはいかずちの杖やギラと同じくブーメランで生き残った残党兵の処理がメインになる。
いかにバーバラと言えど連射するとMPが尽きてしまうため、要するに熟練度稼ぎの時に一時的に使われる程度に留まるだろう。
どちらかと言えばモンスター側に使われて苦しめられる呪文である。ヘルビーストやヘルゼーエンに連射されてげんなりしたプレイヤーも多かったのではないだろう。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
魔法使いで習得する前に主人公とバーバラが習得してしまうため、有難みが薄い呪文である。彼らが戦闘不能かつキメラのつばさが無い状況であれば使えるかもしれないが、やや限定的すぎると言えるだろう。
なおリメイク版以降ではラーの鏡入手以降にグランマーズの館を訪れると「べつせかいへ」と言う項目が追加される。
名前のとおり使用すると別世界のダーマ神殿に着地するようになり、移動の手間が大きく軽減された。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
メダパニダンスのおかげで随分と影が薄くなった呪文だが、基本的な仕様はマホカンタで反射されないだけであって、それ以外はメダパニダンスと一緒である。
それを賢者ルートの一つである魔法使いで習得できるのは大きく評価できる点だろう。MP消費はあるが、ボス戦が無いイベント戦闘などであれば十分に補助呪文として機能する。
何気にバーバラが自力習得する点も見逃せない。アークボルト、クリアベール、ペスカニイベントなど、MP残量にあまり気にしないで良い場面で積極的に使っていこう。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
自力で主人公とバーバラがルカニを習得出来てしまうため、この呪文の存在意義を危ういものにしている。恐らく一度も使わずともクリアできてしまうのではなかろうか。
本作にはアイアンタートルなどの硬いモンスターも登場するのだが、団体さんで登場することは少ないため、ルカニのほうが使いやすい場面が大半である。
これはボス戦にも同じことが言えてしまう。主人公やバーバラが他の役割に忙しいとかでなければ、ルカニのほうが優先されてしまい、これが使われる機会はごくごく僅かだと思われる。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
敵モンスターのHPが一律で20%低下と言う仕様変更の恩恵を最も受けたかもしれない攻撃呪文。各種ブーメラン攻撃や燃え盛る火炎などと組み合わせることで薙ぎ払えるモンスターが大幅に増加した。
少なくとも魔術師の塔あたりで熟練度を稼ぐのであれば中々に便利な存在である。概ね2ターン以内に戦闘にカタがつけられるようになったのは影響としては大きい。
MP消費が大きいので完全に熟練度稼ぎ用の呪文である。場合によっては雷鳴の剣入手以降も使用することになるので最低一人は習得させておくと楽に熟練度稼ぎが出来るだろう。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
ダンジョン脱出用の呪文。これもルーラと同じくミレーユとバーバラが自力習得してくれるため、特殊な環境下でない限り魔法使いで習得して役立つことは無い。
早い話、ルーラもリレミトも「実用性」という観点で習得しているわけでなく、「魔法を操る」という表現やフレーバと言う意味で魔法使いで習得する設定にしたと思われる。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
ヒャド系の中級呪文で、先に覚えるイオラとは属性が異なるので使い分けが肝心なのだが、イオラが効かなくてヒャダルコが効くという相手は使用レベル体にほぼ存在しないという状況である。
故に効果範囲も威力も高いイオラが優先的に使用され、MPを節約した時以外は選択されないという悲しき呪文になってしまった。
氷の刃を道具で使用するとこれと同じ効果がある。こちらは魔術師の塔での稼ぎに便利なので、呪文として使用されることは少ないが、効果としては有効活用されているという、少し変わった攻撃呪文である。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
敵のMPを吸収する呪文。レベル25あれば概ね10程度のMPを吸収できるのだが、雑魚敵の攻撃が激しい本作ではいささか悠長だと言わざる得ない。
ばくだんいわのMPが20で強耐性なので、一応これを連打してMPを0にすれば安全に処理が出来るが、そこまでするような相手でもなく、逃げてしまえば問題ないだろう。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
効果と効果範囲はラリホーと同じだが、貫通力(広義の意味で成功率)が上昇しており、弱体性以下なら100%、強耐性の相手でも50%以上の確率で睡眠状態に陥れる。
地上世界においては睡眠に完全耐性を持つ相手は少ないため、これを連打しているだけでも十分に戦闘が楽になると言える。
地上世界も中盤以降はメダパニに耐性を持つ相手が増えてくるので、そういう意味でも効果的である。使える呪文と言うか「使っていく呪文」と言う表現が似合う呪文である。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
ギラ系最強の呪文。これを覚えたらイオラは用無しかと思いきや、概ね耐性を持つ相手は共通しており、効果範囲に劣るという差別化が図られている。
さらに言えばベギラゴンなら一撃で倒せるがイオラでは不可能、と言う状況も少ないため、熟練度稼ぎなどでは効果範囲が勝るイオラの方を優先して使用されることになる。
マドハンドを一撃で仕留められたのなら存在感があった気がするが、マドハンドの最大HPは104であるため安定して一撃に出来ない。これが確定一発であれば大分印象が違っただろう。
判定 | MP | 範囲 | 属性 |
使用効果 | 敵使用時 | ||
自力取得 | 転職習得 | ||
備考 | |||
SFCではマホカンタ状態のキャラがにおうだちをすると全員分の魔法を跳ね返せるという強力な仕様があったのだが、リメイク後は「庇われる側がマホカンタ状態か否か」で判断されるためこのテクニックは使えなくなった。
永続だった効果も7ターン~8ターンで切れてしまうようになり、使いにくい面が目立つようになってしまった。
しかし使用対象を選べるようになったのは大きく、例えば回復呪文を習得している味方に使用すればデメリットを軽減できるため、尖った強さは無くなったが汎用性と言う意味では高まったと言える。
序盤での活用方法(クリアベールまで)
通称「即メラミ」や「火攻め」と呼ばれるメラミ作戦が猛威を振るう。この頃は一撃で倒せる相手も多く、金欠の状況下でも楽に戦闘をこなせるのでプレイヤーにはありがたい存在である。
では実際に魔法使いでスタメンに起用したとすると、やはりHPの低下が厳しい。しかしボス戦が存在しないイベントであれば活躍は可能で、モンストルアークボルト、モンストル、ペスカニ辺りで雑魚の霧払いをするのであれば十分存在感を示せる。
ボス戦を魔法使いのまま挑んでしまうのはかなり苦しいが、一時的に僧侶辺りに転職させるなどすればボス戦などでも十分に活躍はできるだろう。
中盤での活用方法(伝説の武具が揃うまで)
マーメイドのハープを入手後は鍵で入手できるアイテムの回収や海底で回収できるアイテムなどのアイテム回収イベントが続く。
とにかく雑魚戦での戦闘回数が多くなる時期なので、そこまで神経質にならずに活躍が出来る。海底でも概ねイオラが有効なのもありがたい。ライフコッドイベントは流石に二軍落ちになりそうだが。
ミラルゴとグラコスというボス戦があるが、どちらも適当にスクルトで守備固めした後に物理主体で殴れば苦戦することは無い。魔法使いの状態で、最も無理なく活動できるのが恐らくこの時期だろう。
終盤での活用方法(ヘルクラウド戦以降)
ヘルクラウド戦以降のモンスターは雑魚・ボス問わず、ものすごい勢いで物理で殴ってくるため流石にこの辺が潮時である。
とは言っても熟練度稼ぎやレベル上げではまだまだ現役である。炎のブーメラン×2、らいめいのけん、イオラなどを連打すれば、魔術師の塔の戦闘を1ターンで終わらせることも現実的である。
それ以外では賢者で覚えるベホマラーやザオリクまでの足掛かり目的の途中経過のような扱いになる。素早さのマイナス補正は小さいため、格下狩りをする際にはそれなりに出番が回ってくるだろう。