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ステータス解説

 意外とちゃんと詳細が解説されていないページも多い気がするので、本サイトでは初心に振り返ってキチンと解説しておくことにする。ステータスは各職業に設定されている成長値に『性格補正』を加えたものが、レベルアップの際に加算されていく。

 本作にはちから、すばやさ、たいりょく、かしこさ、うんのステータスが存在しており、他のナンバリングタイトルに散見される死にステは存在しない。

 自由な職業選択を設計しているゲームシステムからか、乱数のブレが他のナンバリングタイトルよりも大きい。それ故にバランス良く育てるよりも一点突破型の性格にした方が逆に安定行動を取りやすいと言う側面が生まれている。

 

ちから

 キャラクターの攻撃力は『ちから』に装備品の補正値を加算されたものである。理論上の最高攻撃力は255+135(破壊の鉄球)+15(ごうけつのうでわ)で405である。

 ダメージは『攻撃側の攻撃力の50%』 - 『被弾側の守備力の25%』を基本値として算出され、さらに基本値に乱数値(77%~120%)が加えたものが最終ダメージになる。ドラクエ3はこの『乱数』のブレ幅が大きく、オーバーキル気味に調整しないと確定一撃が難しくなっている。

 リメイクの際にブーメラン系や鞭系の装備が追加されて、これらの武器を扱う職業の『ちから』は非常に重要になった。特に勇者や盗賊は打撃による複数攻撃が重要な役割なので、ごうけつのうでわを駆使して『ちから』を十分に伸ばしておきたいところだろう。

 力の種を集めたい場合はジパング周辺でごうけつぐまを狩るのが多分簡単だろう。

 

すばやさ

 後期作品では行動順を決定する数値となっているが、本作の場合は素早さの50%が守備力にも加算されるので、素早さが非常に高い盗賊や武闘家は多大なる恩恵を受けている。

 行動順は非常に複雑な計算式で構成されている。具体的には…

 (キャラの素早さ+20)×(乱数a/256)という計算式で基本値が決定され、万が一数値が一致したキャラがいた場合は『味方の先頭→味方の最後尾→敵の左側→敵の右側』という優先順位で行動する。

 この『乱数a』というものの存在が厄介で、『136 + A + B + C + D + E + F + G + H + I + J + K + L + M + N + O + P』の合計値を256で割り算した余りという形で決定される。

 このため乱数aを算出される計算式の最中に偶然に256で割り切れてしまうと素早さが0になってしまい、素早さ255のキャラでも素早さ0のキャラに先制出来ないことがある。

 なお、A~Pまでの16個の数値は全て0~31までのいずれかの数値がランダムで決定される。そのため期待値で言えば、乱数aは128なので、概ね素早さの50%の数値で行動順を争っていることになる。

 とにかく乱数のブレ幅がひどく、素早さ255のキャラ相手でも素早さ150のはぐれメタルが15%ほどの確率ですり抜けて先制してくるため、メタル狩りの難易度が飛躍的に上がってしまっている。

 管理人がエクセルで1万回の乱数を生成して実際にためしたところ、素早さAのモンスターに90%の確率で先制を取る場合、必要な素早さBは以下の計算式で算出できることが分かった。

 B=(A-10)×1.875+35

 ちなみに75%の確率で先制を取りたい場合は1.875を1.375に置き換えて、+35を+20に置き換えれば良い。以上のことを冷静に見返してみると、本作は非常に行動順を安定させにくいと言えるだろう。

 最高の性格補正を持つのはでんこうせっかだが、主人公の初期性格に設定できず、相性が良い魔法使いや僧侶も登録時に設定できないなど、むしろ素早さの安定化をさせないような調整が多く見られる。

 素早さの種はムオル周辺でデットペッカーを狩れば勝手に集まるだろう。

 

たいりょく

 最大HPと非常に密接なかかわりを持つ数値で、具体的には体力の2倍の数値に乱数a掛け算したものが現在の最大HPとなる。

 乱数は(500±25)/256となっているが、早い話現在のHPは最大で5%のブレが生じると表現すれば分かりやすいだろう。

 前衛、後衛キャラのどちらも非常に重要なステータスで、極端な話でいうと乱数が多少酷いブレ方をしても、最大HPさえあれば何とかなるケースが多いゲームバランスから、多くの職業で初期登録の性格にタフガイを選ぶことが推奨されている。

 スタミナの種はゾーマの島の南側でドラゴンを狩っていればかなり簡単に集めることが出来る。

 

かしこさ

 こちらは体力の最大MP版と言えば理解しやすいだろう。賢さの2倍がキャラのMPの数値の基本となり、最大で5%のブレが生じる点も共通している。

 魔法使いの場合は雑魚狩りで必要になるので重視されるが、回復係の場合ボス戦で枯渇さえしなければ良いので同じ後衛系のキャラでも必要な数値はかなり異なる。魔法使いの場合はタフガイ育成(80%補正)でもそこそこ長持ちするので、実は道中そこまで必要な数値ではない。

 反面、しんりゅう15ターン撃破などでは体力と双璧をなす重要ステータスとなる。メラゾーマ係の場合は168以上、勇者の場合は200以上が基準となるだろう。

 かしこさのたねはガルナの塔の2階でおおくちばしを狩っていれば自然と集まるだろう。

 

うんのよさ

 死にステータスになっている作品は多いが、本作の場合は補助呪文の被弾率と言う形でしっかりと計算されている。

 具体的には以下のような形で補助呪文の被弾計算式に組み込まれている。

 被弾率=補助呪文の基本成功率×(320-運の良さ)/320

 味方→敵に使ったときの基本成功率は100%で、耐性によって軽減される。無耐性は100%命中、弱耐性は75%命中、強耐性は25%命中、完全耐性は0%命中である。

 敵→味方への基本低効率は呪文ごとに異なっている。具体的には…

62.5%:ルカニ系、ボミオス系、マヌーサ系
37.5%:呪封、睡眠
25.0%:混乱、毒
23.5%:ザキ(2回判定があるため)
12.5%:ザラキ、バシルーラ、麻痺

 序盤、じんめんちょうのマヌーサの被弾率は90%を超えており、苦しめられたプレイヤーも多いだろう。しかし終盤になるにつれて補助呪文の使い手の数が減ってしまい、段々と影が薄くなるステータスである。

 ラックの種はテドン周辺に出現するシャーマンがドロップするので、ここで狩っているとまずまずの数が集まるだろう。

 

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