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賢者

 魔法使いと僧侶のどちらも呪文を習得する上、肉弾戦能力も平均以上の能力を持つハイブリット職業。発売当初は勇者に次ぐ最強の職業としてもてはやされた。そのためかルイーダの酒場で初期登録することが出来ず、悟りの書(消耗品)を使用して転職するか、遊び人からでないと転職できないという制限がある。

 それ以外にも必要経験値が魔法使い・僧侶の約1.5倍必要と言う小さくないデメリットがありステータス成長も晩成タイプであるなど、少なくとも思考停止で全員を転職させるような職業ではない。

 シナリオ攻略中は魔法使い、僧侶のそれぞれの専門呪文の習得時期に後れを取ることになる。そのため肉弾戦能力が使い勝手にダイレクトに響いてくるので注意しておきたい。

 

基本的な育成方針

 強力な職業なのは間違いないが、ボス戦に有用な呪文を習得しようとすると結構な稼ぎを入れる必要が出てくる。アレフガルド到着までは準備期間と割り切って、呪文はある程度おまけと考えた方が無難だろう。

 地上世界では時期的に回復技能で僧侶に追いつけない点を考えると、当面は肉弾戦能力を主軸に育てて、対バラモス戦まで調整役として育成すると使いやすい。

 一方で物理偏重のパーティ(勇武武武)等から転職させると、魔法使いと僧侶の呪文を両方使えるという面が輝くと言えるため、道中はパーティ編成によって育成方針が大きく左右される。

 賢者の評価は下積みの遊び人で習得できる『口笛』込みで評価されている面もあり、少なくとも一人目は遊び人経由で転職させたほうが便利だと言えるだろう。

 以上のように賢者は便利屋、調整役としての役割が重要なこともあり『道中パーティに一人は居ると便利だが、二人以上は要検討』と表現することができるだろう。

 

全職業共通の解説

 ステータス比較は各職業で内部に設定されている初期値と平均成長期待値から算出しており、性格比較はステータス比較に性格の成長補正を掛け合わせたものである。さらにルイーダの酒場で登録をするときの種分配分として、

ごうけつは、ちからの種5個分=力+10
電光石火は、素早さの種5個分=早+10
タフガイは、スタミナ種5個分=体+10
頭脳明晰は、かしこさ種5個分=賢+10
ラッキーは、ラックの種5個分=運+10
セクシーは、全ての種各1個分=全ステータス+2

 のボーナスを加算して計算してある。種のボーナスがない勇者は性格診断結果をベースに数値を算出しており、要するに実際にゲーム内で出現する数値により近くなるように調整してある。

 

Lv10時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
魔法使い 35 50 9 16 18 25 31
僧侶 49 44 18 14 24 22 24
賢者 72 30 25 26 36 15 23
勇者 54 26 34 25 27 13 9
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 72 30 25 26 36 15 23
セクシー 79 36 28 31 39 18 28
頭脳明晰 72 54 24 26 36 27 21
ごうけつ 72 27 42 21 36 14 18
電光石火 72 30 25 42 36 15 23
タフガイ 114 27 27 24 57 14 18

 賢者は初期登録が出来ないため、内部データに存在している数値を参考にデータを並べてある。

 体力の初期値が異様に高いことを除けば勇者とほぼ同程度の成長をすることがわかる。

 転職直後でもこの時期は簡単にレベルが上がっていく時期なので、普通にプレイしてもこのレベル帯は一瞬で通り過ぎてしまうだろう。

 

Lv20時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
魔法使い 95 98 19 36 48 49 69
僧侶 104 89 36 39 52 45 54
賢者 126 65 40 46 63 33 40
勇者 130 51 64 42 65 25 35
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 126 65 40 46 63 33 40
セクシー 135 76 45 55 68 38 49
頭脳明晰 126 100 38 46 63 50 37
ごうけつ 126 55 63 35 63 28 30
電光石火 126 65 40 70 63 33 40
タフガイ 189 55 44 42 95 28 30

 この時期もほぼ勇者と横並びの成長になる。悪い成長値とまでは言えないが、賢さの伸びがイメージよりも低いという点は少しに気なる。

 通常プレイでゾーマ討伐を目標にするのであればタフガイにしておくのが安定だろう。水の羽衣を装備できる関係上、ゾーマに対しては勇者に次ぐ硬さでパーティの壁役として使いやすい。

 レベリングを重要視するのであればごうけつの腕輪とはがねのムチと言う組み合わせもある。ある程度思い切った育成をした方が活躍させやすいという点は僧侶と共通していると言えるだろう。

 

Lv30時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
魔法使い 155 156 29 66 78 78 106
僧侶 168 147 43 69 84 74 84
賢者 172 115 59 69 86 58 58
勇者 210 90 104 60 105 45 64
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 172 115 59 69 86 58 58
セクシー 184 134 66 82 92 67 70
頭脳明晰 172 165 56 69 86 82 53
ごうけつ 172 95 89 51 86 48 43
電光石火 172 115 59 102 86 58 58
タフガイ 254 95 66 63 127 48 43

 バラモス戦が見えてくるころである。僧侶とのステータスにはほぼ違いが無く、まほうのよろい+魔法の盾で挑むことを考えれば耐久力に大きな差はない。しかしくさなぎのけんが装備できるので、僧侶と違ってゾンビキラーを買う必要がないので打撃係として活躍させやすい。

 後衛としてみると、味方にスクルト、バイキルトの習得者が居た場合は『魔法使いと同じ呪文が使える』と言うメリットが大きく薄れてしまい、僧侶に比べてベホマやフバーハを習得できるのが遅いという欠点がどうしても目立ってしまう。

 故にこの時期はパーティの主役というよりもバラモス戦の打撃と回復の調整役という面が強く、ゾーマ戦やしんりゅう戦を見据えての準備期間も兼ねて、サポート役として動かすことが多いだろう。

 

Lv40時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
魔法使い 215 216 36 126 108 108 144
僧侶 218 201 51 79 109 101 158
賢者 217 175 79 104 109 88 78
勇者 314 127 144 82 157 64 94
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 217 175 79 104 109 88 78
セクシー 231 203 88 124 115 101 94
頭脳明晰 217 243 75 104 109 121 71
ごうけつ 217 143 117 75 109 72 57
電光石火 217 175 79 151 109 88 78
タフガイ 317 143 89 94 158 72 57

 ゾーマとの戦いが見えてくるころである。この時期は水の羽衣(ブレス軽減2/3、呪文軽減2/3)と光の鎧に匹敵する鎧を店売りで購入することが出来るようになり、僧侶と明確な耐久差が生まれる。

 さらに言えばメラゾーマもゾーマに直撃する関係で、攻守にわたって隙が無い万能選手としての一気に輝きだすタイミングである。

 レベル上げにドラゴラムが欲しくなるが、習得経験値が魔法使いよりも17万も多いのが気になるところで、レベリングの環境を整えてやらないと本領発揮できないのは間違いないと言えるだろう。

 以上のことから育てると強いのだが、転職するとLv1からになるという仕様と『成長が遅い』と特徴は非常に相性が悪いということを否応なしに見せつけてくれる存在でもある。

 

Lv50時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
魔法使い 270 267 44 186 135 134 178
僧侶 258 246 58 89 129 123 158
賢者 297 245 111 139 149 123 107
勇者 394 165 169 108 197 82 124
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 297 245 111 139 149 123 107
セクシー 315 283 123 166 157 142 129
頭脳明晰 297 334 105 139 149 167 97
ごうけつ 297 199 162 100 149 100 77
電光石火 297 245 111 200 149 123 107
タフガイ 429 199 126 126 214 100 77

 多くの職業がこの辺りに来ると成長が鈍る傾向にあるが、賢者の場合は以降もスローペースながら伸び続けてくれる。

 特にしんりゅう戦で重要な体力と賢さが伸び続けてくれる点が非常に重要で、光のドレスが複数個入手出来なくなったスマホ版以降は最終職業としても利用される。

 体力128の状態で転職してくると、タフガイ育成でLv50前後で体力が255に到達。体力64状態で転職だとLv55あたりで体力がカンストしてくれる。スマホ版でしんりゅう戦を極める場合は賢者を使うのが自然な流れとなるだろう。

 

習得呪文(魔法使い)

習得呪文 確定習得 確定賢さ 可能Lv
メラ - - -
スカラ - - Lv4
ヒャド Lv6 24 Lv5
ギラ - - Lv7
リレミト Lv10 32 Lv9
スクルト - - Lv9
イオ - - Lv11
ボミオス - - Lv12
ルーラ Lv13 38 Lv12
ベギラマ Lv16 42 Lv14
マホトラ - - Lv15
メラミ Lv19 48 Lv17
インパス Lv20 32 Lv19
トラマナ Lv20 51 Lv18
ヒャダルコ Lv22 57 Lv20
バイキルト - - Lv21
イオラ - - Lv23
マホカンタ - - Lv24
ラナルータ Lv27 71 Lv25
ヒャダイン Lv28 74 Lv26
メダパニ - - Lv27
ベギラゴン Lv43 74 Lv41
シャナク Lv31 83 Lv29
マヒャド Lv34 92 Lv32
レオルム Lv35 95 Lv33
ドラゴラム - - Lv34
アバカム Lv37 101 Lv35
メラゾーマ Lv38 104 Lv36
モシャス - - Lv37
イオナズン Lv40 110 Lv38
パルプンテ - - Lv40

 転職のタイミングや成長が遅い点を考えると、魔法使いのようなイオラ、ヒャダイン連打ゲーになることは少ないと思われ、地上世界の魔法使い技能の存在意義はスクルトとバイキルトと言うことになる。

 と言うよりも賢者自体にある程度の肉弾戦能力があり、はがねのムチなどの複数武器を装備できるという事情から、攻撃呪文への依存度が少ない。

 しかしながら僧侶系の呪文を覚えながらだいまじん狩りに必須なモシャス、しんりゅう15ターン以内撃破に必要なメラゾーマを習得できるのは大きく、魔法使い技能は最終盤になって初めて完成すると言えるだろう。

 

習得呪文(僧侶)

習得呪文 確定習得 確定賢さ 可能Lv
ホイミ - - -
ニフラム Lv3 17 Lv4
ピオリム - - Lv5
マヌーサ - - Lv7
ルカニ - - Lv8
ラリホー Lv10 30 Lv9
キアリー Lv12 33 Lv11
バギ Lv13 35 Lv12
マホトーン Lv14 37 Lv13
ベホイミ Lv15 38 Lv14
キアリク Lv16 41 Lv15
ザメハ - - Lv16
ルカナン Lv20 48 Lv18
バシルーラ - - Lv20
ザキ - - Lv22
ザオラル Lv26 64 Lv24
バギマ Lv28 70 Lv26
ザラキ Lv30 76 Lv28
ベホマ Lv32 82 Lv30
フバーハ Lv34 82 Lv32
ベホマラー Lv36 94 Lv34
バギクロス - - Lv36
ザオリク Lv40 105 Lv38
メガンテ - - Lv41

 ゲームの仕様上、必要経験値が二次曲線的に上昇するシステムのため、僧侶ならベホマやフバーハを習得してバラモスに挑めたのに、賢者にしたら習得が間に合わなかった、という事象は普通にプレイしていても十分に発生しうる。

 しかしこれだけの理由で賢者より僧侶を優先的に起用するもの考えもので、アレフガルド到着以降は高レベル帯の僧侶呪文の必要性が徐々に薄れていってしまい、反対に魔法使い技能の需要が高まる時期に突入する。

 以上のことを考えると『バラモス撃破が難しいゲーム初心者の場合は僧侶を起用したほうが良い』が、反対に『ある程度ゲーム慣れしている人であれば賢者で転職回数を手短にしたほうが良い』と言い換えることができる。

 ちなみに賢者でベホマやフバーハ習得まで育てた場合、必然的にパーティ全員のレベルが底上げされることになる。これはこれでゲームバランスを調整していると表現しても良いだろう。

 しんりゅう15ターン以内撃破では稀にだが『ザオリク』も使うので、やりこみをするのであれば当然便利な職業である。

 

最終装備例

最終装備例
装備品の名称 上昇値・備考
はやぶさのけん 攻撃力+5
みずのはごろも 守備力+50
まほうのたて 守備力+25
ミスリルヘルム 守備力+38
星降る腕輪 すばやさ2倍
被弾する呪文・特技
呪文・特技 軽減呪文なし 軽減呪文あり
しゃくねつ 106 70
凍える吹雪 80 53
はげしい炎 60 40
イオナズン 35 35
メラゾーマ 55 55

 

道中の装備品・使用可能道具

 地上世界までは僧侶と同等の防具のため、イマイチ特徴に欠ける。一方でアレフガルド以降は水の羽衣を装備できる影響が非常に大きい。

 武器に関しては、はがねのムチや破壊の鉄球を装備できるので、ある程度の打撃役をこなせるのはポイント。そのため攻撃呪文が揃わなくても足手まといにはなるまい。

 本格的にしんりゅう最速撃破を狙う際に必要な『はやぶさの剣』も装備可能なので、晩成ではあるが攻守にわたって隙のない恵まれた職業だと断言して間違いないだろう。

 

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