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盗賊

 FC版では存在しなかった職業で、リメイクの際に追加された職業である。ドラクエ6では微妙な戦闘力で影が薄かったが、特技そのものが存在しない本作では一転して強力な職業になった。

 素早さは武闘家をも上回り、肉弾戦能力も商人を凌ぐ数値で、正直やり過ぎと思えるほど強さを持つ。初期パーティに加えた人も多いだろう。

 なお、リメイクの際に追加されたちいさなメダルだが、すごろく場の9枚を除く101枚のメダルの内、50枚が路上に投げ捨てられているという暴挙が行われており、盗賊を使う使わないにかかわらず、レミラーマの習得のために作成が余儀なくされる職業でもある。

 

基本的な育成方針

 武闘家の亜種のようなステータスではあるが、流石に敵を一撃で倒せるような火力は持っていない。反面武闘家では装備できない鞭やブーメランを装備できるので、削り要員として使うと輝く。

 武闘家を凌ぐ素早さのおかげで、多少素早さがマイナス成長の性格でも楽々先制行動をしてくれる。

 以上のことを考えると、当面はタフガイで育成を行って、以降はごうけつ、一匹狼、セクシーギャルを切り替えながら育てればかなり長い期間活躍することが出来る。

 

全職業共通の解説

 ステータス比較は各職業で内部に設定されている初期値と平均成長期待値から算出しており、性格比較はステータス比較に性格の成長補正を掛け合わせたものである。さらにルイーダの酒場で登録をするときの種分配分として、

ごうけつは、ちからの種5個分=力+10
電光石火は、素早さの種5個分=早+10
タフガイは、スタミナ種5個分=体+10
頭脳明晰は、かしこさ種5個分=賢+10
ラッキーは、ラックの種5個分=運+10
セクシーは、全ての種各1個分=全ステータス+2

 のボーナスを加算して計算してある。種のボーナスがない勇者は性格診断結果をベースに数値を算出しており、要するに実際にゲーム内で出現する数値により近くなるように調整してある。

 

Lv10時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
武闘家 60 0 36 47 30 13 21
盗賊 47 48 22 53 24 24 26
戦士 66 0 38 11 33 10 12
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 47 48 22 53 24 24 26
セクシー 53 57 25 63 26 29 32
力じまん 47 37 36 44 24 19 22
電光石火 47 48 22 79 24 24 26
タフガイ 82 41 24 48 41 20 21

 最序盤はどうのつるぎもこん棒も装備できない点が多少厄介で、ブロンズナイフを買い与えないとナジミの塔でやることが無くなる。

 カザーブまで行ってチェーンクロスを購入すると本領発揮となり、豪傑勇者のとげのムチorブーメランと一緒に雑魚敵を薙ぎ払ってくれる。

 タフガイなら体力も非常に高く、この時期は前衛系の職業としては多分最強なんじゃないだろうか。

 

Lv20時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
武闘家 136 0 94 94 68 23 61
盗賊 127 83 47 104 64 42 56
戦士 176 0 78 18 88 19 20
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 127 83 47 104 64 42 56
セクシー 137 98 53 124 68 49 68
力じまん 127 62 69 85 64 31 46
電光石火 127 83 47 150 64 42 56
タフガイ 194 69 53 94 97 34 42

 この時期に差し掛かってくると、ぼちぼち火力不足と言う文字が見え隠れし始めるが、それでも工夫次第で十分カバー可能である。

 商人のように力の成長が止まってしまうこともないので、極端な話ごうけつの腕輪さえ装備しておけば火力は十分に及第点を維持する。タフガイのままでも要所でいかずちの杖や魔封じの杖を使った小技を使えばプレイングで十分カバー可能と言えよう。

 どくばりを装備できる点が素晴らしく、どくばり3人体制でメタルスライムを狩ると、意外と簡単にLv30辺りまでは育成が可能など育成コストの低さも盗賊の魅力だろう。

 

Lv30時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
武闘家 216 0 144 144 108 33 101
盗賊 207 113 77 159 104 57 86
戦士 286 0 118 27 143 25 28
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 207 113 77 159 104 57 86
セクシー 221 132 86 190 110 66 104
力じまん 207 83 108 129 104 41 70
電光石火 207 113 77 227 104 57 86
タフガイ 306 93 87 144 153 46 63

 バラモス討伐が見え始めるレベル帯。ドラゴンシールドとマジカルスカートを装備させておけばとりあえず耐性装備は十分だが、複数攻撃武器に偏った装備品から、ボスに対する決定打に欠ける感は否めない。

 とは言ってもまぁレミラーマがあるおかげで炎のブーメラン(攻撃力+42)やドラゴンテイル(攻撃力+52)までは十分メダルを集められる。そもそもバラモスにはルカニ系が通用する上に凍てつく波動もないので、バイキルトをかけて殴れば十分ダメージは通ると言える。

 ちなみに電光石火で育てると、素早さが丁度230付近になる時期である。素早くてかつ、しんりゅうに後攻を取れる戦士を作るときに便利なので覚えておいて損はないと言える。

 

Lv40時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
武闘家 294 0 189 194 147 43 141
盗賊 281 153 107 214 141 77 126
戦士 381 0 149 36 190 32 34
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 281 153 107 214 141 77 126
セクシー 299 178 119 255 149 89 152
力じまん 281 111 147 173 141 66 102
電光石火 281 153 107 255 141 77 126
タフガイ 409 125 122 193 205 62 91

 ゾーマ戦が見えてくるレベル帯。タフガイ育成をした際の恩恵は大きく、最大HP400に加えてドラゴンシールドを装備できるので非常に打たれ強い。

 また、ゾーマの素早さは80なのを考えると約92.5%の確率で先制できる速さを持つ。そのため先制の賢者の杖係として使うと戦局を安定させやすい。

 素早さが非常に高いおかげで、鎧がイマイチなものでも守備力が高いのがありがたい。終盤はマジカルスカート(魔法ダメージ3/4)か忍びの服(回避率1/8)でゾーマに挑むことになるだろう。

 

Lv50時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
武闘家 354 0 230 229 117 53 178
盗賊 301 183 129 251 151 92 150
戦士 406 0 173 44 203 37 39
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 301 183 129 251 151 92 150
セクシー 320 213 143 255 160 106 180
力じまん 301 132 176 203 151 66 121
電光石火 301 183 129 255 151 92 150
タフガイ 437 149 147 227 219 74 107

 スマホ版で光のドレスが一品物になってしまった影響は結構大きく、スマホ版で盗賊を使う場合は一品物の光のドレスを優先的に盗賊の回す必要があり、パーティ編成に再考の余地が生まれた。

 しんりゅう15ターン以内を目指す場合、メラゾーマ係も素早さ255あったほうが良い(強制睡眠の前に行動できる可能性がある)事情があり、そんな意味で言うと種投与が少なくて済む盗賊は便利な存在である。

 体力128の状態で転職してタフガイ育成をすれば、Lv50前後で体力255に到達するので、スマホ版でも1人は盗賊を作ったほうが良いだろう。Lv50タフガイは前述のとおり素早さが230程度あり、疾風のバンダナを装備するだけで素早さが255に到達してくれるので、手間がかからない。

 

習得呪文

習得呪文 確定習得 確定賢さ 可能Lv
タカのめ Lv9 30 Lv8
フローミ Lv11 34 Lv10
とうぞくのはな Lv14 40 Lv13
しのびあし Lv19 47 Lv17
レミラーマ Lv22 52 Lv20

 本作はエンカウント率がかなり高く設定されており、これを緩和させるのに重要な忍び足を習得できるのは高評価である。というか忍び足が無いとダンジョン探索がしんどい。
(´・ω・`)

 ほかにもちいさなメダル集めに便利なとうぞくのはなとレミラーマを習得できるのも重要で、ダーマ以降に一人は欲しい存在である。

 初期パーティに加えても良いが、それ以外でも僧侶→盗賊として高速ベホイミ係として使うと戦略に幅が出る。盗賊はどくばりが装備できるおかげでレベリングが簡単で、中途半端な転職でも苦労なく育成を行いやすい。

 

最終装備例

最終装備例
装備品の名称 上昇値・備考
炎のブーメラン 攻撃力+42
光のドレス 守備力+90
ドラゴンシールド 守備力+32
ミスリルヘルム 守備力+38
星降る腕輪 すばやさ2倍
被弾する呪文・特技
呪文・特技 軽減呪文なし 軽減呪文あり
しゃくねつ 80 53
凍える吹雪 60 40
はげしい炎 45 30
イオナズン 46 46
メラゾーマ 73 73

 

道中の装備品・使用可能道具

 非常に素早い雑魚散らし役という明確な役割が与えられているので初心者でも使いやすい。とげのムチ、チェーンクロス、各種ブーメランやはがねのムチを使って削り係として専念しよう。

 ごうけつの指輪を装備させておけば中盤以降も十分に火力を期待できる。ボス戦は魔封じの杖、眠りの杖を使ってサポートに徹するほか、防御でダメージを減らし場合によっては薬草を使ってでも回復を行おう。

 スマホ版以降は光のドレスを回さないと、よろいがマジカルスカートかやみの衣までランクダウンしてしまう点には注意。そのため必然的に武闘家との同時起用が難しくなったと言える。

 

余談(SFC版での道具使用)

 本作ではいかずちの杖のように『誰でも使用できる装備品』と稲妻の剣のように『装備可能者しか使用できない装備品』が存在することで知られている。

 盗賊は『勇者』をコピーして職業データが作られたようだが、その際に『使用可能装備』のデータを修正し忘れたようで、結果として勇者と同じ装備を道具として使用可能になっている。偶然にも使用可能装備の中で、盗賊が装備できて勇者が装備できないものは無かったので、盗賊はこの仕様の恩恵を大きく受けたことになる。

 戦士や勇者と比べてやや非力な盗賊が『いなずまのけん』『ふぶきのつるぎ』『らいじんのけん』『おうじゃのけん』を道具使用できるのは便利なので、上手く使っていきたいところだろう。

 なおこの仕様はSFC版のみの話で、GBC版は当然としてスマホ版以降でも例外なく修正されてしまっている。

 

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