ドラゴンクエスト3を攻略・分析するサイト

僧侶

 リメイクの際に『ふくろ』が登場した結果『序盤の回復役』と言うポジションが危ういものになってしまった職業。

 流石にボス戦は存在感を見せつけるものの、やまたのおろちとボストロールはホイミ(と言うか薬草)だけでも何とか勝てるようにバランスが調整されているため、どのタイミングでパーティに加えるのかは非常に悩ましい存在となっている。

 そのため、攻撃力の頼りなさから初期パーティに組み込むのを敬遠したくなるものの、中盤以降は居なければそれはそれで困る問題児となっており、有効活用するのには一工夫が必要になっている。

 初期パーティに組み込む場合はタフガイなどの肉弾戦優先の育成から盗賊に転職させるとプレイヤーの負担が少なく、初期パーティに組み込まない場合はメタルスライム狩りのタイミングで僧侶(か賢者)を用意すると以降のボス攻略を快適に行えるだろう。

 

基本的な育成方針

 僧侶で習得する呪文は強力でゲーム初心者にも扱いやすい便利なものが多いのは事実である。しかし僧侶の呪文が真価を発揮するのは地上世界のボス(やまたのおろち、ボストロール、バラモス)がメインなので、活躍のタイミングは必然的に中盤以降と若干遅めである。

 上記のような事情から序盤の育成に関しては肉弾戦寄りの育成を行ったほう良く、例えば思い切ってタフガイなどにして育成をした方が壁役、アタッカーを兼任できて活躍させやすくなっている。

 結果として『ゲーム初心者向きの呪文を多く習得するが、僧侶の運用自体はゲーム初心者向きではない』という状況が発生しており、メジャーな職業の割に、その活用には頭を捻る必要がある職業となっている。

 

全職業共通の解説

 ステータス比較は各職業で内部に設定されている初期値と平均成長期待値から算出しており、性格比較はステータス比較に性格の成長補正を掛け合わせたものである。さらにルイーダの酒場で登録をするときの種分配分として、

ごうけつは、ちからの種5個分=力+10
電光石火は、素早さの種5個分=早+10
タフガイは、スタミナ種5個分=体+10
頭脳明晰は、かしこさ種5個分=賢+10
ラッキーは、ラックの種5個分=運+10
セクシーは、全ての種各1個分=全ステータス+2

 のボーナスを加算して計算してある。種のボーナスがない勇者は性格診断結果をベースに数値を算出しており、要するに実際にゲーム内で出現する数値により近くなるように調整してある。

 

Lv10時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
魔法使い 35 50 9 16 18 25 31
僧侶 49 44 18 14 24 22 24
賢者 72 30 25 26 36 15 23
勇者 54 26 34 25 27 13 9
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 49 44 18 14 24 22 24
セクシー 55 52 21 18 27 26 30
頭脳明晰 49 73 17 14 24 36 22
力じまん 49 37 32 12 24 17 20
タフガイ 85 37 20 13 42 19 18

 この時期は体力の伸びが勇者とほぼ同一である。故にタフガイ育成にして壁役として使うのが安定で、存在感を十分に示せる。

 力じまんにした場合は登録時の種投与の影響もあって、銅のつるぎを持たせておけばアリアハン大陸の相手は概ね一撃に出来る火力を得られる。火力不足なパーティを組んだ場合は力じまん(僧侶は初期登録で豪傑になれない)でも良い。

 しかしどちらの場合でも最大の仕事はホイミによって薬草の消費を節約することである。もはや財政の節約家になってしまっており、回復の専門家だったFC版の面影はない。
(´・ω・`)

 

Lv20時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
魔法使い 95 98 19 36 48 49 69
僧侶 104 89 36 39 52 45 54
賢者 126 65 40 46 63 33 40
勇者 130 51 64 42 65 25 35
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 104 89 36 39 52 45 54
セクシー 112 105 41 48 56 52 66
頭脳明晰 104 132 34 39 52 66 49
力じまん 104 66 55 32 52 33 44
タフガイ 162 74 40 36 81 37 39

 ステータスの傾向はLv10付近と変わらず、相変わらずタフガイ育成が安定ではある。しかしピラミッドでモーニングスターを拾うと一転して強力なアタッカーになる。

 また同時期にごうけつの腕輪も回収出来るので、Lv10~Lv20あたりはモーニングスターを装備したごうけつ僧侶が猛威を振るう。バハラタで理力の杖を買えば、この時点では打撃の最高火力となる。

 Lv14以降に習得できるベホイミさえあればバラモス撃破も視野に入ることを考えると、僧侶が職業として最も輝いている時期だと言えるだろう。

 

Lv30時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
魔法使い 155 156 29 66 78 78 106
僧侶 168 147 43 69 84 74 84
賢者 172 115 59 69 86 58 58
勇者 210 90 104 60 105 45 64
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 168 147 43 69 84 74 84
セクシー 180 171 49 84 90 86 102
頭脳明晰 168 208 41 69 84 104 76
力じまん 168 107 66 55 32 52 68
タフガイ 252 120 49 63 126 60 60

 この時期は力の成長が一気に鈍化してしまい、ごうけつにして育てる意味が全くなくなる。早めにごうけつの腕輪を解除してタフガイ育成に戻そう。

 どのタイミングで転職をするかが非常に悩ましい時期で、ベホイミさえあればバラモスは倒せると言っても、当然ベホマ(Lv30以降)のほうが勝率は上がる。フバーハ(Lv32以降)まであると鉄板と言っても良い状態だろう。

 こうなるとレベル上げをしたくなるが、僧侶自体はどくばりを装備できず、攻撃呪文も少なく、ブーメラン系も装備できないため、レベル上げをしたいが有効なレベル上げ手段が無いという事情がある。いかずちの杖もぼちぼち火力不足だろう。

 『装備品が職業に依存する』と言う本作の仕様をモロに受けており、レベリングに苦労させられるもの「僧侶の必要性」を議論された要因の一つだと言えるだろう。

 

Lv40時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
魔法使い 215 216 36 126 108 108 144
僧侶 218 201 51 79 109 101 120
賢者 217 175 79 104 109 88 78
勇者 314 127 144 82 157 64 94
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 218 201 51 79 109 101 120
セクシー 233 233 57 96 116 117 145
頭脳明晰 218 278 48 79 109 139 108
ごうけつ 218 144 74 64 109 72 97
タフガイ 322 163 57 72 161 82 85

 ぼちぼちクリアレベル帯だと思われるレベル帯。ゾーマ戦では最大HPが重要なのだが、タフガイ育成にしておけば最大HP300はクリアできているだろう。

 ゾーマ戦はブレス系を軽減する装備の準備に一手間かける必要がある。スマホ版以降はメダル85枚以降でドラゴンローブが入手できるが、SFC版はマイラのすごろく場で光のドレスを回収するか、よろず屋でドラゴンローブを購入するしかない。ない場合は魔法の鎧か割り切ってみかわしの服で挑むしかないだろう。

 ちなみにLv41でメガンテを習得出来るのだが、これは終盤ほぼ無駄技と化しており、コマンド選択を誤った際に致命傷を受ける自爆技である。従って転職をする際にあえてメガンテを習得させないまま転職させるのも、十分に検討の余地があると言えるだろう。

 

Lv50時点での比較

他の職業との比較
職業 HP MP
魔法使い 270 267 44 186 135 134 178
僧侶 258 246 58 89 129 123 158
賢者 297 245 111 139 149 123 107
勇者 394 165 169 108 197 82 124
性格の比較
職業 HP MP
ふつう 258 246 58 89 129 123 158
セクシー 275 285 66 108 137 143 190
頭脳明晰 258 336 56 89 129 168 142
ごうけつ 258 176 85 72 129 88 127
タフガイ 378 199 66 81 189 100 111

 この時期になるとステータス成長の鈍化がより顕著な形になり、力がわずかに上回ることを除けば他のすべてのステータスが魔法使いに負けてしまう。

 打撃も僧侶程度では焼け石に水になってしまうタイミングであることを考えれば、実質ステータスは魔法使いの下位互換である。

 このレベル帯まで僧侶を育てるということは、転職後のMP補強用だと思われるので、性格は頭脳明晰か、消耗品になるが頭がさえる本をつかって性格を『きれもの』に変更しておこう。

 

習得呪文

習得呪文 確定習得 確定賢さ 可能Lv
ホイミ - - -
ニフラム Lv3 17 Lv4
ピオリム - - Lv5
マヌーサ - - Lv7
ルカニ - - Lv8
ラリホー Lv10 30 Lv9
キアリー Lv12 33 Lv11
バギ Lv13 35 Lv12
マホトーン Lv14 37 Lv13
ベホイミ Lv15 38 Lv14
キアリク Lv16 41 Lv15
ザメハ - - Lv16
ルカナン Lv20 48 Lv18
バシルーラ - - Lv20
ザキ - - Lv22
ザオラル Lv26 64 Lv24
バギマ Lv28 70 Lv26
ザラキ Lv30 76 Lv28
ベホマ Lv32 82 Lv30
フバーハ Lv34 88 Lv32
ベホマラー Lv36 94 Lv34
バギクロス - - Lv36
ザオリク Lv40 105 Lv38
メガンテ - - Lv41

 最初に結論を言ってしまうと、プレイヤーがどの程度回復呪文を必要とするかで僧侶と言う職業の評価が決まると言える。

 本作のボス戦は運に左右されることが多いこともあり、SFC版までは、ベホイミの使い手が一人以上いれば、とりあえずバラモスは何とか倒せるように調整されている。

 しかしスマホ版以降はバラモスが打撃で目が覚めるようになった(と言うよりもラリホーの挙動が変わった)という仕様変更があり、回復呪文の使い手の数に再考の余地が生まれている。

 不可逆な転職システムもネックで、ベホイミ習得済のLv20以降、ベホマ習得のLv30以降、フバーハ習得のLv32以降と、どのタイミングで転職するかの明確な正解と言うのは存在しない。

 また、ベホマを習得しないのなら賢者でも代用が効いてしまうのだが、ベホマまで習得すると今度は勇者がベホイミ(やベホマ)まで手が届いてしまうという絶妙な設計になっている。

 裏を返せば、どのような編成でもバラモスはLv30程度で倒せるように調整されているとも言え、回復呪文の有効性は綿密かつ繊細に調整されていると言えるだろう。

 

最終装備例

最終装備例
装備品の名称 上昇値・備考
ゾンビキラー 攻撃力+67
ドラゴンローブ 守備力+80
まほうのたて 守備力+25
ミスリルヘルム 守備力+38
星降る腕輪 すばやさ2倍
被弾する呪文・特技
呪文・特技 軽減呪文なし 軽減呪文あり
しゃくねつ 106 70
凍える吹雪 80 53
はげしい炎 60 40
イオナズン 46 46
メラゾーマ 73 73

 

道中の装備品・使用可能道具

 序盤はどうのつるぎやてつの槍が装備できること考えると、ダーマあたりまでは打撃要員として十分に通用することがわかる。

 また、ごうけつのうでわ+モーニングスターの火力は相当なもので、Lv20辺りまでなら完全に主力クラスの火力としてカウントして良いだろう。色々書いたがベホイミ(Lv14以降)までは負担なく習得出来て、かつストーリー攻略への貢献度も素晴らしいので、ここまでは育てても良いだろう。以降は各個人のプレイスタイルによってどこまで育てるか決めよう。ゲーム初心者なら時間をかけてじっくり育てた方が簡単かもしれない。

 ブレス系耐性装備を用意するのがなかなかに面倒である。スマホ版では光のドレス(ゾーマの城)かメダル85枚でドラゴンローブが手に入るが、SFC版ではマイラのすごろく場に足を運ぶ必要があり手間がかかってしまう。

 まぁゾーマは別にこれらの装備は無くても十分勝てるが、心配な人は一応準備しておくと良いだろう。

 

スポンサーリンク

 

© 2018 色々なゲームを極める All Rights Reserved.