ドラゴンクエスト3を攻略・分析するサイト

勇者

　本作の主人公。ドラクエ1やドラクエ2での勇者と言う表現はいわゆる「戦士」と同じような扱いであったが、本作では主人公専用職とされ、文字どおり「特別な存在」となった。

　本作の勇者は『王道的ファンタジー創作作品における英雄的存在』が分かりやすく表現されており、ドラクエ以外の多くの後発創作作品にも大きな影響を与えたと言えるだろう。

　最大HPや力が高いが素早さはMPは平均程度しかなく、その割には消費MPが多い呪文を覚えるので小回りが利かないと言う特徴があり、このような特徴は概ねシリーズ後発の作品でも継承されている。

基本的な育成方針

　成長が遅く低レベルのうちは体力もあまり伸びないという特徴がある。ブーメラン系を装備できる職業の中で最も力が高い点や、低レベルでも力は十分伸びることを考えればアタッカーとして使うのが安定だろう。

　ちなみに体力が伸びだすのはLv20を超えたあたりからである。そのため道中はごうけつで育成するのが最も簡単である。

　ほしふる腕輪を装備した豪傑勇者の先制ブーメランは快適な攻略を行う上で重要な参考指標である。本作の魔法は耐性次第で無効化されることがある仕様であることも、豪傑ブーメランの価値を高めていると言えるだろう。

全職業共通の解説

　ステータス比較は各職業で内部に設定されている初期値と平均成長期待値から算出しており、性格比較はステータス比較に性格の成長補正を掛け合わせたものである。さらにルイーダの酒場で登録をするときの種分配分として、

ごうけつは、ちからの種5個分＝力+10
電光石火は、素早さの種5個分＝早+10
タフガイは、スタミナ種5個分＝体+10
頭脳明晰は、かしこさ種5個分＝賢+10
ラッキーは、ラックの種5個分＝運+10
セクシーは、全ての種各1個分＝全ステータス+2

　のボーナスを加算して計算してある。種のボーナスがない勇者は性格診断結果をベースに数値を算出しており、要するに実際にゲーム内で出現する数値により近くなるように調整してある。

Lv10時点での比較

他の職業との比較
職業	HP	MP	力	早	体	賢	運
戦士	66	0	38	11	33	10	12
勇者	54	26	34	25	27	13	9
僧侶	49	44	18	14	24	22	24

性格の比較
職業	HP	MP	力	早	体	賢	運
ふつう	54	26	34	25	27	13	9
セクシー	60	38	40	35	30	19	14
ごうけつ	56	21	56	17	28	10	6
タフガイ	94	21	43	22	47	10	6

　この頃は力もそうだが素早さもまずまずの成長を見せるので豪傑でも僧侶と同速である。反面体力はあまり伸びず、これまた僧侶と同等である。

　実際は勇者のレベルアップが遅いせいで、総合的な打たれ強さを僧侶に後れを取ってしまうこともあるなど耐久力は平凡な数値である。

　反面豪傑にした場合の火力は半端ではなく、とげのムチやブーメランを装備させるだけで楽々雑魚敵は薙ぎ払ってくれる。

Lv20時点での比較

他の職業との比較
職業	HP	MP	力	早	体	賢	運
戦士	176	0	78	18	88	19	20
勇者	130	51	64	42	65	25	35
僧侶	104	89	36	39	52	45	54

性格の比較
職業	HP	MP	力	早	体	賢	運
ふつう	130	51	64	42	65	25	35
セクシー	140	66	73	56	70	33	46
ごうけつ	132	41	98	30	66	20	24
タフガイ	200	41	77	38	100	20	24

　この時点ではほしふる腕輪は手に入っているだろう。素早さが60程度あれば海上の敵には高確率で先制を取れるので、レベル上げや散策で大いに役立つ。

　成長次第で多少のブレがあるが、豪傑勇者にやいばのブーメランを装備させれば攻撃力は120に到達してしまい、適正レベル帯の相手であれば2ターンもあれば十分倒せる。

　勇者だけで必要十分な火力を得られるため、転職を含むパーティ編成を下支えする意味も大きい。この時期までは基本豪傑育成が鉄板だろう。

Lv30時点での比較

他の職業との比較
職業	HP	MP	力	早	体	賢	運
戦士	286	0	118	27	143	25	28
勇者	210	90	104	60	105	45	64
僧侶	168	147	43	69	84	74	84

性格の比較
職業	HP	MP	力	早	体	賢	運
ふつう	210	90	104	60	105	45	64
セクシー	224	111	117	77	112	56	80
ごうけつ	212	72	154	42	106	36	45
タフガイ	312	72	123	54	156	36	45

　ここら辺から体力と賢さもジワジワと伸び始める。バラモス討伐を見据えるならば、火力もそうだが自動回復を上回れるように持続的に攻撃し続ける必要があるので、Lv20を超えたあたりから性格変更を検討するべきだろう。

　スマホ版ではメダル45枚（SFC版だと第三のすごろく場）でタフガイになれるパワーベルトが入手できるので時期的にも都合が良い。

　また、海賊のアジトで体力と賢さの両方にプラス補正の一匹オオカミになれるヘビメタリングが拾えるので、こちらを使うのもありだろう。

Lv40時点での比較

他の職業との比較
職業	HP	MP	力	早	体	賢	運
戦士	381	0	149	36	190	32	34
勇者	314	127	144	82	157	64	94
僧侶	218	201	51	79	109	101	158

性格の比較
職業	HP	MP	力	早	体	賢	運
ふつう	314	127	144	82	157	64	94
セクシー	333	154	161	104	167	77	116
ごうけつ	316	102	210	58	158	51	66
タフガイ	458	102	169	74	229	51	66

　ステータス欄を見ていれば分かるが、ここら辺まで来ると力もカンストが見えてきてしまってプラス補正が無駄になってしまう。

　ちなみにタフガイにしても体力がほどなくしてカンストしてしまうことがわかる。だいまじん狩り（攻撃力350あると便利）を早期に行いたい場合を除けば、Lv30付近で性格変更をしておいた方が無難だろう。

　ある程度力と体力が成長しているのであれば、Lv30辺りで海賊のお頭イベントを使ってセクシーギャルにしてしまうと良い。これまで後れを取っていた素早さと賢さを取り戻せるだろう。

Lv50時点での比較

他の職業との比較
職業	HP	MP	力	早	体	賢	運
戦士	406	0	173	44	203	37	39
勇者	394	165	169	108	197	82	124
僧侶	258	246	58	89	129	123	158

性格の比較
職業	HP	MP	力	早	体	賢	運
ふつう	394	165	169	108	197	82	124
セクシー	417	197	188	134	209	99	152
ごうけつ	396	132	245	78	198	66	87
タフガイ	510	134	193	98	255	67	88

　この時期はしんりゅう撃破及び、しんりゅう15ターン以内撃破を目標にしていると思われる。

　勇者の役割はベホマズンによる回復及び、手が空いた時のギガデインによる削りが主な仕事だと言える。必然的にMPと体力が重要ステータスとなる。

　不思議なボレロを装備させた勇者であれば、MP200程度あれば何とか足りる水準である。セクシーギャルで育てるとギリギリ足りるが今度は最大HPが物足りない。

　クリア後は盗賊で種稼ぎを行いやすいので、足りないMP分は素直に種ドーピングで稼いでしまう方が多分快適にしんりゅう攻略が進むんじゃないだろうか。

習得呪文

習得呪文	確定習得	確定賢さ	可能Lv
思い出す	-	-	-
メラ	Lv3	16	Lv2
ホイミ	Lv5	18	Lv4
ニフラム	Lv7	19	Lv6
ルーラ	Lv8	20	Lv7
もっとおもいだす	Lv9	21	Lv8
ギラ	-	-	Lv10
アストロン	Lv13	24	Lv12
リレミト	Lv15	25	Lv14
わすれる	Lv16	26	Lv15
ラリホー	Lv17	27	Lv16
マホトーン	Lv19	30	Lv18
トヘロス	Lv20	32	Lv19
深くおもいだす	Lv21	34	Lv20
ベギラマ	Lv24	40	Lv23
ライデイン	Lv28	46	Lv26
ベホイミ	Lv31	52	Lv29
イオラ	-	-	Lv31
ベホマ	Lv35	59	Lv33
ザオラル	Lv37	62	Lv35
ベホマズン	Lv40	68	Lv38
ギガデイン	Lv43	74	Lv41

　ホイミ、ベホイミ、ベホマ、ベホマズンと最終的にはかなりの回復呪文が揃うが、習得レベル帯に大きな偏りが見られる。ベホイミを習得できるのがLv30前後であることを考えると、地上世界の回復手段はほぼ無いと思って良い。

　恐らく習得レベルがここまで極端なのは安易に主人公を回復係にさせないためだろう。例えば勇者を安易に回復係に出来てしまうとアタッカーが減ってジリ貧になることが懸念され、役割分担の意識が低いゲーム初心者はかえって苦労してしまうかもしれない。

　最大MPがあまり高くない割に、消費MPが大きい専用呪文を多く習得する。しかしコストの重いギガデイン（MP消費30）もベホマズン（MP消費62）も裏ボスの撃破に有効と言うこともあって、隠しダンジョン編では最大MPに常に悩まされる。

　なお、専用呪文ばかりに目が行くが、バラモスに刺さるラリホー、マホトーンを習得できる上、ガルナの塔でのメタル狩りに便利な二フラム（とマホトーン）を習得できるので、実は補助魔法も優秀である。

最終装備例

最終装備例
装備品の名称	上昇値・備考
おうじゃのけん	攻撃力+120
ひかりのよろい	守備力+82
ゆうしゃのたて	守備力+65
グレートヘルム	守備力+45
星降る腕輪	すばやさ2倍

被弾する呪文・特技
呪文・特技	軽減呪文なし	軽減呪文あり
しゃくねつ	71	47
凍える吹雪	53	35
はげしい炎	40	26
イオナズン	46	46
メラゾーマ	73	73

道中の装備品・使用可能道具

　装備品が豊富なので、難儀することはほぼあるまい。アリアハン大陸でとげのムチを拾い、ブーメラン（スマホ以降はノアニールイベント、SFCは第一すごろく場の宝箱）→刃のブーメランと換装すれば良い。

　共通で使用できる道具（いかずちの杖）の他に、王者のつるぎ（バギクロス）、稲妻の剣（イオラ）や草薙の剣（ルカナン）を使えるが、アタッカーであることを考えると道具係にはあまりなり得ないだろう。

　勇者専用装備によって、ブレス系は4/9になり呪文系も2/3までダメージが減っているの耐久力に非常に優れる。守備力だけで考えれば光のドレスのほうが優れるが、光の鎧にHP回復効果がある点や、そもそも光のドレスを他のキャラに譲れることを考えれば、勇者には光の鎧を装備させておくべきだろう。